- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048738002
感想・レビュー・書評
-
Sweet Blue Ageに入ってて面白かったので続きが読みたいと思っていたら、なんと単行本であった。
アンシリーズからの女子的生活ですっかり坂木司さんの文体が好きになった。
読みやすいし、おもしろい。この人。
主人公がめちゃくちゃカタブツで、ガチガチの正義感盛り盛り。
ちょっと前の私みたいで、許せないよね、そうだよね、って思った。
ただ、私は許せなくても心の中で批判するだけで、実際に首を突っ込んで行動することは無かったから、その点で言えばヒロさんは行動力あるね。
でもってここまで癖のある人たちとある程度の期間一緒に過ごさないと、壊せないくらいの正義感だったのかも。
良いふうに変わって良かった。
もっと坂木司さんのお話が読みたいと思っていたら、なんとあとがきを読む前に姉妹本のシンデレラ・ティースを手に取っていたことに驚き。
自分に起きたちょっとしたミラクルにびっくり。
この人のお話、全部殺人とかいじめとか無くて、謎も入り組んだものではないちょっとしたものだから読んでて楽しい。
主人公の心の声に(ふふっ)って笑うくらい楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一夏の沖縄、ホテルジューシー…。
本当にあるのなら、1ヶ月滞在してみたいいや、働いてみたいような気さえします。
泊り客の 背景にグッときました。 -
沖縄行きたくなるじゃない
-
「ホテルジューシー」
手伝いに来たはずが。
ここまで自由だと真面目に働いているのがバカバカしくなるだろうから、適度に肩の力を抜けたら楽だろうな。
「越境者」
いつまでも囚われて。
頭では理解していたとしても、その時のことを過去に出来ない限り前を向いて新たな道を歩くのは難しいだろ。
「等価交換」
嘘に嘘を重ねていく。
売り物の説明もうまく出来ないというのに、曖昧な言葉で伝え買わせるのは騙しているのと変わりないだろう。
「嵐の中の旅人たち」
わざわざ誘い出した。
お友達に何か弱みを握られている訳でないのなら、二度と会う事なく然るべき場所へ向かうべきだったろうに。
「トモダチ・プライス」
手続きなどせずとも。
やりたいから始めるのはいいが、必要最低限のことすら出来ないのに続けていたら続けることは出来ないだろ。
「≠(同じじゃない)」
正義の味方は不必要。
二人の関係をよく知っているのであれば、大雑把でも始めから丁寧に伝えていれば誤解することもなかったろ。
「微風」
二人で過ごす日常は。
あっという間に過ぎた期間とはいえ、互いに得るものはあっただろうし何処かで役にたつものは多いだろうな。 -
真面目で堅物な主人公が沖縄の緩さにかき回されて解けるお話。結果的には無事に解決しているけれども、起きる事件は闇深く危うい。主人公の正義感で好転するのは小説ならでは。従業員としては助かるタイプ。沖縄料理が食べたくなった。
-
うまいなぁ。
さすが。
ポーたま、作ろう。 -
楽園ジューシーからの逆流だったけれど、なるほどこうやってノートが出来上がっていったのねと、伝説の柿生さんを崇拝するかの気持ちで読んだ。沖縄という開放的な気分を味わえるリゾートで暮らす人々と観光客の狭間で、ある意味優等生タイプのヒロちゃんが人間の巾みたいなものを広げていく。成長と簡単には片付けられない奥深さをとても丁寧に描いていたのがよかった。
サキちゃんの「シンデレラ・ティース」こちらも是非とも読んでおきたいところだね。 -
続編「楽園ジューシー」を以前読んだので、改めて1作目であるこの本を読んでみました。
だらしない人間(まさに、オーナー代理)が苦手で正しさを大事にする性格の、主人公、浩美がホテルの従業員として少しずつ成長していく物語。
沖縄ののんびりでいい所だけではなく、沖縄ならではの厳しさなど、いろんな沖縄が伝わってきました。こんなに沖縄要素を入れることができるのは、すごいと思います。
☆続編「楽園ジューシー」→https://booklog.jp/item/1/4041032105 -
真面目な女子大生が一夏のバイトで沖縄で働く。沖縄の文化や考え方が面白い。クセのあるお客や従業員たちに揉まれながらもガチガチ真面目なひろちゃんの成長が微笑ましいお話だった。沖縄行きたくなる。
-
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/