- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048738675
感想・レビュー・書評
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こ…怖っ。核兵器を手にしてしまった以上、進むも地獄、退くもまたしかり。そしてこの本が出てから(フィクションとはいえ)現在進行形でいろいろ緊張感があって。直視するのが怖すぎるので、思考停止。こえー(泣)
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作者の出身からある程度先が読めてしまって残念でした。
特に真相が解明されるところは、ご都合主義過ぎて非常に残念。 -
事件の数日間がめまぐるしく書かれた作品だった。
新聞記者の岡谷は、ある雨の夜、道端に倒れている男をみつけ、病院へ搬送する。身元のわかるものもない彼に仕方無付き添って、岡谷も病院へ。その後の警察の調べで、男は近隣の病院から少年の入院患者が誘拐された容疑者の一人と判明する。容疑者は二人組だったが、男の入院した病院へ、もう一人の容疑者と誘拐された少年とがやってくる。そして事態は岡谷もまきこまれていく立てこもり事件へと発展していった。
岡谷も事件に巻き込まれながら気が付いたのだが、
すべての根源は「彼」だった。
戦争が引き起こした人体実験の結果、
おぞましい運命を背負って生きていた「彼」。
やはり戦争というものの、恐ろしさがひしひしと伝わって来る。
組織をあげて、隠さねばならないものに蓋をしようとする、
巨大な権力組織の怖さも、感じ取れた。
平平凡凡とした暮らしの一般市民が、
やはり一番強いし、一番気兼ねなく暮らしていけるなと思う。 -
読みやすくなかなか面白かった
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普段読まないタイプのお話。真相は結構トンデモ系なんだけど、終わり方は悪くなかったです。
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そういう話だったのか! 読み始めはどういう毛色の作品なのかがあまり分からず、それでもぐいぐいと引き込まれました。スリリングな展開と、ストーリーの全貌が見えない不気味さ。ラストはややあっけなくも思えるけれど、このはっきりとしない終わり方は不気味でもあるなあ。妙な余韻が残りました。
荒唐無稽な気もするけど。こういう実験は陰で行われていたとしても、不思議じゃなさそうです。それがいちばん怖いところ。 -
新聞記者・岡谷章文は、ある雨の夜、道端に倒れていた男を見つけた。
その男は、「とめろ。奴をとめろ」という謎の言葉を残して、意識を失ってしまった。
行きがかり上、救急車を呼んで病院まで付き添った岡谷だが、
男は身元のわかるものを身につけていなかった。
しかし警察の捜査の結果、この男は、近隣で起こった少年誘拐事件の
容疑者らしいことが判明する。
思いがけない特ダネに巡り合った岡谷は記者としての興味をそそられるが、
この好奇心のせいで、とんでもない大事件に巻き込まれていく!
小さな出来事が連鎖して、やがては世界を揺るがす非常事態に―!
読むほどに背筋が凍る、ノンストップ・スリラー。 -
面白かった。道端で倒れてた人を助けた事で巻き込まれてしまう大事件。 最後の方になるともはや事件の範疇を越えたレベルにまで広がる。確かに≪読み始めたら止まらない≫パワーみなぎる作品。真相に「えっっ」って戸惑うケド。ラストも非常に気になる。