北の舞姫 芙蓉千里II

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740685

感想・レビュー・書評

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  • 須賀しのぶの作品を読むのは、とっても久しぶりです。
    相変わらず、主人公は崖っぷち。
    でも、生命力に満ち満ちていて、読んでいて爽快です。
    ・・・そんな話が読みたかったんですけどね(笑)
    最後がハッピーエンドで終わりきらないところがもどかしい。
    5年後、10年後に主人公がどうなっているのか、知りたいです!!
    シリーズもののようなので、他のも読んでみたいな♪

  • 須賀しのぶ得意の強い女性を描いた作品。

  • 第2弾。二年後が舞台。
    芙蓉は芸妓を続け名をあげていたが、酔芙蓉は消えた。
    シベリアへの日本出兵など、時代のうねりがフミを巻き込んでいく。

    怒濤の展開でした。やめられなくて一気に読んだ。
    ちょっと都合よすぎる感じもしますが、芙蓉が無事だからいい笑。
    黒谷弟かわいいなあ…。
    この辺の歴史をあんまり覚えていなくて、蘊蓄がちょっとたいへんだった。

  • 『芙蓉千里』の二作目。
    前作はきれいに終わったと思ってたので、どうなるかとわくわく。

    嵐のようなフミの生き様は相変わらずパワフル。
    新たに登場した黒谷弟の真面目天然さに笑った。
    決断、決断、また決断…山だらけの人生なのに折れない芙蓉がまぶしい。

  • 今回、読んでて思ったのは、フミの舞いに対する気持ちが
    すごい強いっていうこと!
    ほとんどが、舞いを極めるための試行錯誤の内容だった
    そして最後は、神がかり的な舞いを踊る!!
    その、舞いのシーンは、すごい気迫が伝わってきて
    自然と泣いてしまった!

    danceをやっている自分が
    気持ちの表現の仕方、基礎の大切さを
    小説を書いてる人に学ぶなんて、ちょっと笑ってしまう。
    でも表現するっていうことは、俳優でも音楽家でも小説家でも
    歌手でもダンスでも、みんな同じなのかもしれない。

  • 『芙蓉千里』の第二巻です。ロシア革命やシベリア出兵といった動乱の時代。満州からシベリアと大変な目に遭ってもめげずに力強く生きる芸妓「芙蓉」ことフミ。彼女の芯の通った生きざまに心踊らせると共に、勇気や力をもらえます。
    パトロン・黒谷や初恋の人・山村との恋の行方も気になるところ。山村さんかっこよすぎでしょ~///
    続きを早く読まなきゃ!!

  • 2011年9月1日〜9月13日

  • 読みながら何故か彼女のデビュー作を思い出した。テイストは違うのに。
    須賀しのぶの描くいい女は恰好よく、潔い。不器用な程に真っ直ぐだ。

  • 読む、ということがもどかしいくらいに引き込まれてしまった。
    フミの強さ、少しずつほどけてきた黒谷さんとの関係、山村さんへの想い。すべてがじわじわと終わりに向けて高まってきて、その頂点でこの本は終わりを迎えた。
    これからどう進むのか、すごく気になるシリーズです。諦めが悪いという黒谷さんの動向が楽しみ。
    天上の舞のシーンには食い入るように観ました。

  • フミの潔さ。覚悟。

    黒谷さんは、フミに会いに行けたのかしら。
    「千里」だけに、Ⅲも期待しちゃっていいのかしら。
    黒谷さんと山村さんのガチンコ対決・・・?

    どうしても、フミはカリエを思い出させる。

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著者プロフィール

『惑星童話』にて94年コバルト読者大賞を受賞しデビュー。『流血女神伝』など数々のヒットシリーズを持ち、魅力的な人物造詣とリアルで血の通った歴史観で、近年一般小説ジャンルでも熱い支持を集めている。2016年『革命前夜』で大藪春彦賞、17年『また、桜の国で』で直木賞候補。その他の著書に『芙蓉千里』『神の棘』『夏空白花』など。

「2022年 『荒城に白百合ありて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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