- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048740685
感想・レビュー・書評
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続編 異国の地で芸と舞に生きるフミの遊郭解散後の生き様 穢れと逞しさと女の生への強さは流石の須賀氏作品 生き汚さも執着も全部曝け出して己の舞と向き合うのは前作以上の魅力だった
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『芙蓉千里』の?
前のを読んでいたので読んだけど、前作とは趣が違う。
前作の主人公はまだ成長途中で、少女の成長譚としてわくわくしたのだけど、
今回は内面を描くことが多かったかも。
ロシア革命前後の世界史が嫌いな人はツライです。
?はないのか?
?があったらどっちかの男がこてんぱにやられると思う。 -
舞において天性の才能を持ったフミが、壁にぶつかり乗り越え、自らの人生を切り拓いていく。
舞うことを選ぶか、自分が自分である生き方を選ぶか。才能があるがゆえの苦悩だったにちがいない。
"人を救うたびに、自分は失っていかなきゃならない"というウメの言葉が、すべてを物語っている。何かに取り組むということは、才能はあろうがなかろうが、苦しむものだということを。 -
これ、続くんだよね?
ここで終わりな訳はないはず。
どうやら『女神伝』並みのボリュームになってきそうな気がします。
フミとカリエも性格似てそうだし。 -
女郎屋「酔芙蓉」はなくなってしまったが、哈爾濱で名を馳せる芸妓となったフミ。しかし己の舞に迷いを持ったフミは、やがてどん底へと突き落とされる。
一巻に引き続き。
まさに「芙蓉千里」でどんだけ移動するんだ、というくらい北の大地を駆け抜けてました。軍人相手に啖呵を切るところとか、格好良かった。
あまりにも痛々しい場面もあったけれど、舞の切々とした描写、雪景色、フミの芯の強さにぐいぐい引き込まれた。時代背景もあいまって壮大で面白い。続きが気になるなー。 -
芙蓉千里二巻。生き方を貫き通すのがかっこいいと思っていたけど、目の前に精一杯取り組み、そして進化していけばよいと、経験を捨てることで大きなものを得られるとわかる。
自分と相手のために別れるってできるかなあ。怖くて神頼みしてしまう。すべて望み通りにいきますようにと。
中途半端でもそれを精一杯やればきっと道がひらくチャンスを得られる、と思いたい。
女の生きざまが美しいと思う本。