- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048740838
作品紹介・あらすじ
日露戦争の行く末を決める講和会議。小村寿太郎はロシア全権ウィッテを相手に、戦略を練りあぐねていた。米国世論をロシアから切り離すのには、様々な工作が必要だった。そんな折、ユダヤ系の富豪ジョエルが崖から転落したとの連絡が。日本と親密な関係を持つ富豪の事故。ジョエルの別荘からは、北斎の贋作が発見される。その頃、パリで北斎の贋作を描いた日本人画家・塩田龍次郎は、呆然としていた。個展を前に絵が奪われたばかりか、何者かに追われる羽目に陥ったのだ-。
感想・レビュー・書評
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この話は、フィクションだけれど、上手くできている。
条約の裏にある人々の苦悩はフィクションなのに伝わってきた。
思わずノンフィクションのポーツマス条約をさがして読みたくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
皆の評価より面白かった
4つでも良いけど登場人物の名前覚えられない私なので… -
日露戦争の講和会議を舞台に、世界各地で繰り広げられる諜報戦を描く。
前半が読むのにものすごく長い時間がかかる。
後半は一気に読めるのだが。
この事件以降、日本は情報という闇に囚われ続けることになるので、なんとも言えない気分になる。
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国際諜報ものの話、いいね。
ある程度以上の日本史好きでさえなければ、日露戦争などほとんど分からないだろう。「ある程度の」どころか、中学校教科書レベルの日本史知識しか無い身には、意味の分からない部分が実際多かった。
(講和条約名と、終戦の年、小村寿太郎という名に聞き覚えがある・・・という程度)
いやあ、手に汗握る展開が、「ひと山こえたら、すぐまたひと山」と続いてきて、とにかく飽きずに読まされた。
連作中編形式で進められつつ、ポーツマス編、パリ編、東京編・・・と、それぞれ、「いわゆる推理小説」「スパイ小説」「異色の恋愛小説」といった味付けがなされていたのが、にくいね。
★4つ、9ポイント。
2015.09.02.図。
しかし、井上尚登、おもしろい。読んだのはこれで3作目。書店の並びや帯での著者紹介文によると、著作数は少なめの模様。。。。
もっと読みたいな。
これ、映画化したらかなりおもしろい作品が作れそう。。。 -
★3.5
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ネタ自体は面白いのだが、文章が均一で、人物描写がイマイチに感じられたので迫力がなかったのが残念、かな。
折角の面白い時代にネタなのでもっと書き込んでも良かったのでは。 -
6
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ポーツマスで結ばれた条約に隠れた絵画達!と言う感じなのだろうが、場面や登場人物がよく跳んで話しが解りづらい…
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ミステリーなのに、肝心の謎解きの意味がよくわからなかった。読み方が悪かったのか。。
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100年以上も前の出来事が昨日のような感覚で読める