空想オルガン

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740975

感想・レビュー・書評

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  • 実写映画の方はダメだったけれど、アニメの出来がすこぶる良く、後追いの形で原作を読んでいるが、ますます面白くなってきた、そして今回はラストでまんまと叙述トリックに騙されてしまった、しかしこれは心地よい驚愕でもある。今回は渡邉の巻だったかな、続編を読みたいがストックしていないので揃えなくては。漫画もあるらしいのでそちらも試してみようかな、こりゃまんまとメディアミックス戦略にハマりそうだ。

  • めっちゃいい!!
    短編4つ。
    あいかわらず会話が楽しすぎる。

    どれも序盤に、関係者とおもわれる人のひとり語りが入る。
    これがとても意味深。
    そして、私には全く意味わからず。どれも最後まで読んでよーやく納得。
    意味がわかったところでもう一回読む。
    楽しい。

    ジャヴァウォックは、正直犬がどうこう、よりも吹奏楽部の状態の方にわくわく。なんてったって、目標への第一歩だもんね。
    500円玉貯金には、びっくり。いや、きっとなんか隠し部屋が、みたいな展開かとは思っていたんだが、
    まさか、そんな企てだったとは!!車飛ばしまくりの
    ハルタのお姉さんも登場で、おもしろさ倍増。
    ギャル軍団は、なんかちょっとシリアスモードで、
    白い粉とかゆーから、クスリなのかっ?っとオソロシクもなったのだが、結局彼女たちの固い結束に感動。
    そして、そろいもそろってビックサイズのお茶を売りつけられている面々に爆笑。
    そしてラスト。
    いやーまさか記者さんと同一人物だったとは。
    え?なんで芹澤さんのこと知ってんの?と疑問符わきまくりだったぜ。
    彼の一人称語りの部分でチカちゃんを評した部分があって、いつもチカちゃん目線で読んでいるけど、彼女を第三者目線でみることができて新鮮だった。
    受賞ならず、で残念だったが、まだ来年もあることだし、続きが楽しみ。
    にしても、吹奏楽のスコアってそんなに重要なんだなあっと、全く知識がないので、思った。
    唯一の譜面があるんじゃなくて、自由に演出していいもんなんだなあ、いやあ、おもしろい。
    なんか吹奏楽聴きにいきたくなる。

  • 片桐部長の部活生活も終わってしまったなぁと思うと寂しいですね。
    県大会銅賞で終わった現役時代を思い出してセンチメンタル。

    渡邉さん案外好きだったよ。

  • やっと読み終えた第3弾。大会が始まったのは良かったんですが、結構飛び飛びでいつの間にか良いところまで弱小吹奏楽部は来ていました。特に『十の秘密』が良かったです。次回作も早く読みたい。

  •  読んで良かった。「十の秘密」終始ウルウルしながら読み進める。で、嗚咽ですよ。
     あと1年半、ですか。楽しみです。年末上梓される新刊は即時購入で、1年の慰労
     報償としよう。ムフフフ。「上を向いて躓けばもっと高く飛べる」は11月の標語と
     しよう。

  • ハルチカシリーズ3作目。弱小吹奏楽部、初の大会出場の奮闘と、彼らにほんの少し関わる人生の謎。どの短編も完成度が高い。しかもなかなか扱われにくい題材をうまく使っている。吹奏楽部の奮闘と事件との絡みがうまいなといつも思う。
    あと全作品涙腺を刺激されました。

  • 一気にシリーズを読破したせいかも知れないが、べらぼうに良かった…!

  • 個人的には前作「初恋ソムリエ」の方が面白かったかも、と思ってしまったけど、大会の話やハルタのお姉さん、芹澤さんのことなど濃い内容ですらすら読めました!

  •  今回はチカちゃんが素敵。
    いつもはハルタくんばっかステキだけど、
    ふたりともステキ

  • ハルチカ3冊目。もういいです文庫化待てません。
    やはりある登場人物を下敷きに連作ではあるのですが前作よりも伏線の上手さは増しているかなと。表題作は初の一人称交代制。
    いちばん良かったのはあまり連作には関係ない『ヴァナキュラー・モダニズム』ばかばかしい、くだらない、だけどだからこそ愛おしく可愛らしく心に染みる。実現可能なトリックなのかは判りませんがそんなのどうでもいいと思えるほどに、いいものを読んだと思わせて頂きました。あとハルタ姉が強烈にいいし(笑)なんとなくハルタの内面も見えてきたかんじ?
    次もたのしみです。
    追記。ハルタのお父さんは足が悪いのだそう、ですよ?え?もしかして?

著者プロフィール

1973年静岡県生まれ。法政大学卒業。2002年『水の時計』で第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。著書に『1/2の騎士』『退出ゲーム』がある。

「2017年 『ハルチカ 初恋ソムリエ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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