ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048866583

感想・レビュー・書評

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  • 今まではわりとほっと和むような話が多かったけれど、今回は各々の登場人物が抱えている傷に触れる話で、彼らの不器用さがとても人間らしくて愛しく感じた。
    ビブリアのお馴染みさんになっている坂口夫妻、とても好きです。今回の話でますます好きになりました。
    新たな常連さんが増えるのも嬉しいですが、坂口夫妻やぶっきらぼうな女子高生小菅奈緒の再登場もまた嬉しいです。

    以前から興味を持っていた「たんぽぽ娘」がこの本で紹介されていて、是非読みたいと思ったら絶版になっているんですね。
    藤子不二雄の「UTOPIA」は復刻版が出たようなので、「たんぽぽ娘」もいつか読めるようになるといいなぁ。

    次回も素敵な本を紹介してくれることを期待しています。

  • 3巻読み終わりました。

    今迄の作品の雰囲気とはかわって、
    作品全体に栞子さんのお母様が
    関わってきて、作品全体がピリピリと緊張感のあるものになっていました。
    今迄にないドキドキ感が、
    読んでいて楽しかったです。

    けれど、私としてはいつもの大輔さんと栞子さんほんわかした恋愛のお話ももう少し読んで見たかったですね。

    あと、チェブラーシカは
    昔は、たぬきみたいだったんですね!
    絵本が欲しくなりました!

  •  このシリーズ、栞子さんのキャラに対する賛否とかミステリーとしての出来とか、みなさんのレビューを拝見しているといろいろ評価が分かれている部分がありますがほぼ一致しているのは、取り上げられている古書に対する意外な薀蓄への好感や驚き。そして実際に読んでみたくなったという感想の多さ。
     普段は読まないジャンル、まったく知らない作品…そうした本との出会いのきっかけになる、あるいはそれがこのシリーズ一番の魅力なのかもしれない。3巻まで読んでそんなことを感じました。

  • 「おといは兎を見たわ。きのうは鹿、今日はあなた。」

    『たんぽぽ娘』海外ロマンチックSF傑作選②
    ロバート・F・ヤング

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「たんぽぽ娘」河出書房新社・奇想コレクションに入るらしい。待ち遠しい。
      「たんぽぽ娘」河出書房新社・奇想コレクションに入るらしい。待ち遠しい。
      2012/08/28
  • シリーズ第3弾、古書を巡るエピソードは安定感のある面白さ、さらに変化球的要素も垣間見え、作者の幅が窺えた。以下例によってつらつらと…

    ロバート・F・ヤング 「たんぽぽ娘」
    これには強く惹かれた、読んでみたい!このエピソードでは古書業界、古本屋の仕入れ、売買にまつわるルールが紹介されている。日本独自のルールだったりするようで物を大切にする日本人気質由縁か?絶版文庫なる存在も知る、ブックオフで100均一棚を見る時はこれまで以上に注意しなくては!

    「たぬきとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」
    古書であるが変化球な味わい、顧客の望む本を探す、という古書店業務にまつわるエピソードだった。その正体には納得。1作目から登場してる坂口夫妻が登場する、彼等には和む。

    宮澤賢治 「春と修羅」
    古書を巡る謎において王道とも言えるエピソードだった。そしてここにも篠川智恵子の影が…

    プロローグ&エピローグ 「王さまのみみはロバのみみ」
    栞子さんの妹篠川文香の独白で進められる、たんぽぽ娘で挙がった謎については容易に想像できた、消去法でいけばこれしかない。それにしても「王さま~」にあつらえて最後を締めくくるのは洒落てる。

    とにかく続きが気になって!12月に第4弾が出るらしい、新書で買うぞ!

  • 今日買って1日で読み切りました、ラノベっぽい作風なので読み終わるのもそんなに時間がかからないです。

    面白かったですがやはり1巻には勝てないかなといった感じです。これから栞子さんの謎が解明される感じで次の巻に期待します。

  • シリーズ3作目、さっそく購入。
    本に関係する事件を解決していく過程に栞子と母の関係も織り交ぜて、少しずつ明らかになる栞子の母の人物像。巻末で明らかになることが次巻以降関わってくるのだろうか。またしても続編に期待。

  • 鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂には様々な客が訪れる。
    人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。
    美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。

    2012年7月31日読了。
    シリーズ3作目に辺り、栞子の背景が少しずつ浮き彫りになってきています。
    シリーズの中では本作が一番深くて好きですね。
    次作も楽しみです。

  • エピローグの文香の日記(メール)の日付が2011/3/8となっていて、次回作は3.11がらみの予感。ストーリーは篠川母娘に次第にフォーカスされて行く。それにつけても、古書絡みのウンチクは聴いていて楽しく、栞子さんは相変わらずのオタク好みの萌えキャラだ。4巻は冬ぐらいに刊行の計画とか。

  • どんどん読みやすくなってきて……という印象の3作目。
    今回の書き出しが好きだなあ。なんということもなく始まった感だけど、とてもよい書き出しです。これで、もう最後まで一気読み。
    読後、この3作目で終わってもいいなあ、いい完結の仕方だなあ、と思ってたら、作者あとがきによると4作目があるそうで。そうかあ、謎を追究しちゃうんだな、ということですね。出るとわかると、早く読みたい。
    今回も1作目に登場した人々がどんどん成長していい味出してますね。妹さんがもっともっと登場してくると面白いのかなあ?

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著者プロフィール

『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズが累計700万部を超えるベストセラーとなる。同シリーズで、文庫作品初の『本屋大賞』候補、『本の雑誌』が選ぶ「この40年の書籍 第1位」に選ばれるなど、幅広い層からの支持を集める。

「2022年 『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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