魔法使いのハーブティー (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 146
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048915588

感想・レビュー・書評

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  • ありきたりな内容ではあるけれど、物語の中で色々なハーブを交えて進んでいく内容には、気持ちがほっこりした。
    息抜きやちょっと気持ちを落ち着けたい時に読みたい本。

  • さっくり読めます。
    親戚をなくした女の子が、夏休みの間住むことになったのは、全然お客さんのいないハーブティカフェの店長をしている叔父の家。現れたのは、他の親戚とは似ていないふにゃっとした笑顔が印象的な男の人。
    その家で暮らすにあたり、三つの約束事を守るようにと伝えられる。
    おじさんと暮らし、カフェや家事を手伝ううちに出会う人たちと、その人たちの課題に向き合うことで、知り合いが増え、自分の過去や置かれた状況とも向き合っていく。
    ハーブの香り、透き通った色が思い浮かぶような本。そして、店長さんの人柄と相まって、カフェの空気感が読了後も漂ってくるようでした。
    登場人物それぞれが、悲しみや誰にも言えないやるせなさを抱えて対立していたのが、ほどかれて、カフェに集まっていく様子を読んでいて、私も救われるような感じがしました。
    作者さまもハーブについていろいろ勉強されたようですが、読み終わって私ももっと知りたくなりました。

  • 夏が近づくと読みたくなる

  • 久々に本を読むかと重い手に取ったのが本書。通勤時間に読む用にカバンの中に入れていたものの、一週間持ち歩きっぱなしだった。
    冒頭の不穏な空気に読み進める気力が必要かもしれないが、読み始めると先生である伯父さんのふにゃっとした雰囲気とハーブ園の夏の避暑地のような雰囲気、カフェを取り巻くちょっぴり個性的な常連達に、ページがどんどん進むようになる。未婚の母が亡くなり親戚をたらい回しにされ、夏休み中の衣食住の心配と、高校への進学費用のあてもない少女が主人公という点で読む気力を要する。居場所が見つかって良かったねというラストで終わるが、既婚者と不倫し子供を産んだあげく、その子が安心して暮らせる居場所を残さず逝った母、妻がいるにもかかわらず15歳の少女に手を出した既婚者、子供が15歳になるまで手を出さないという約束を律儀に守ったあげく親戚をたらい回しにすることになった状況が重い。どんなに愛があったって、大人の無責任さが勇希に寂しい思いと年相応でない大人らしさを身につけさせた。マイナスがやっとゼロになった程度で感動はできない。

  • いかにもラノベらしい急展開と都合の良い話回りだと思ってしまった。
    だけど、ストーリーは楽しく読ませてもらった。
    人間の薄汚い面を結構辛辣に書いていたので少々驚き。
    なんだかんだ言って、ハッピーエンドに落ち着いて良かった(´`*)

    読んでいると、確かにハーブティーが飲みたくなる。

  • ハーブの奥深さを知りました。あとがきによると、著者さんはハーブセラピストの資格をお持ちなのだとか。

    「魔法使いのハーブカフェ」で巻き起こる人とのふれあいを描いています。

    悩みや問題を抱えた人達が、ハーブの力をかりて平和に導かれていくのが、読んでてとても心があたたまりました。

    そして、突然訪れる急展開。あまりに急すぎて違和感ありつつ、それまでのスローライフっぷりから一変、どうなってしまうの?とハラハラ。でも、とても平和などんでん返しがあり、安堵から涙がでました。

    みんなが幸せになれる、素敵なお話でした。そして、私もハーブを勉強したいと思い、ハーブ講座を受講することを決意しました。

    私のバイブル的な本になりそうです。

  • 優しいお話。
    魔法というからファンタジーなのかと思いきや地に足の着いた話で私好みでした。

  • 読了 2014/12/29

  • すごくスラスラと読める内容で、
    とても心温かくなりました。

    ふにゃっとした笑顔を一度見てみたい♪

    私の好きなマロウも出ていて
    読むのを中断して淹れました(笑)

  • 魔法好きなので、タイトルに惹かれて手にとりました。
    中身は思い描いていた魔法とは全然違うもの。けれど、こういう魔法もありなのかな、と思ったり。
    この本を読んでいると、ハーブティーを入れたくなったり、少し凝った料理に挑戦したり、庭でハーブを育てたくなってしまうようなお話です。有川さんの植物図鑑を彷彿させる本でした。
    きちんと入れたハーブティーを飲んだことがないので分かりませんが、お話の中で、その効能とかを少し盛り気味のような印象を受けました。これは個人的にちょっと気になったことです。
    だからといってお話に引っ掛かりを受けたということはなく、この世界観に合っている感じなので、特に問題はありません。
    全部が全部きれいに解決するのではなく、力の及ばないことは及ばないなりに展開されていて、そこにとても好感が持てました!
    ゆったりとしたお話です。

著者プロフィール

有間カオル (ありま・かおる)
『太陽のあくび』で第16回電撃大賞メディ アワークス文庫賞を受賞しデビュー。
他に『 魔法使いのハーブティー 』、『 招き猫神社のテンテコ舞な日々 』( KADOKAWA )、 わすれな荘シリーズ ( 角川春樹事務所)、『気まぐれ食堂 神様がくれた休日 』( 東京創元社 )、『 青い花の下には秘密が埋まっている 四季島植物園の静かな事件簿 』(宝島社) など 。

「2022年 『氷住灯子教授と僕とYの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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