神様の御用人6 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048923347

感想・レビュー・書評

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  • スサノオは何がしたいのか

  • 穂乃香ちゃんとお兄さんの話も建御雷之男神も将門も勿論見どころなのだけれど、今回は宗像三女神を推したい。
    歴史って、大事を成した有名な人でさえ、「○○を建立」とか「××を締結」とか、そんな事しか語られていない。
    まして「その他大勢」なんて、なおさら。
    だけど、「その歴史的事実が、何故後世まで残されているのか」「史実と異なる物語が、なぜ生まれたのか」ということを紐解いていくと、そこには「語り手」である「その他大勢」がいる。
    そのことを、三女神が、思い出させてくれる。

  • このシリーズは安定して面白いな~!

    それにしてもまさかの平将門登場には驚いた。
    しかも、普段の落武者姿と神社での姿のギャップに笑ってしまった。
    怜司の鈍さにはびっくり。
    穂乃香ちゃんがいるからかなやっぱ?
    無自覚にコンプレックス抱いているのかなぁ。
    そこの深層心理、いつか描かれるといいな。
    あれだけ凄い妹いると、やっぱ自分に見える訳が無いと思っちゃうのかな。
    その思いこみ具合には驚いたし、笑ったけど(笑)
    ほんと奇跡的なまでにこれまでの霊体験を偶然で片付け、回避していたの凄いわ。
    取り憑いてた将門がげっそりするのも分かるわ。
    それにあのドギツイ性格だしな。

    からの穂乃香ちゃん家の神社の守護神がついに御用で出てきた。建御雷と経津主。
    この2人の主従関係良いな~。
    経津主は女としての人生よりも建御雷の剣でいることの方が大切だったんだよな。
    建御雷は不器用過ぎる。
    でも、声が出なくなりつつあるから仕方のないことか。
    この2人のおかげで、穂乃香ちゃんと怜司の関係も良好なものに戻って良かった。
    どうなることかと思ったわ。
    怜司の頑なな態度はほんと不安になったから。
    穂乃香ちゃんのためを思って東京で就職して、接触も控えて、嫌われようとしてたのって、怜司も本当に不器用。
    良好になったは良いけど、間取り持ったとは言え、良彦はこれから目の敵にされるだろうな(笑)
    怜司のシスコンぶりは危ないから…。

    市杵嶋、田心、瑞津の三姉妹と宗像三女神と島の巫女だったサナの関係には切なくなったわ。
    姉妹のように仲が良かったのにな。
    特にサナと市杵嶋は仲が良かっただけに、サナのことを嫁に行かせるのは本当に辛かっただろうなぁ。
    その後も、サナの帰りを一番に迎えるために瑞津と場所を入れ変わるとか神様にしては健気過ぎてもう泣きそうになった。
    サナが幸せに長屋王のもとで暮らしてて良かったな。
    宗像三女神の記録を残すために尽力してたのも分かって良かった。

    最後はスサノオがついに出てきて不穏な感じで終わったな。
    良彦を見極めるって何するんだろうか。
    良彦大丈夫かな~、次はこのシリーズの山場かな?

  • 【神様にだって後悔はある! 良彦と黄金、初めての東京!】

     何やら思惑のありそうな孝太郎に連れられて、上京した良彦と黄金。初めての東京に思わず浮かれる彼らの前に現れたのは、大手町の有名すぎるあの怨霊(ひと)だった!
     そこから事態は思わぬ方へと転がり、図らずも巻き添えを食らったとある人物の正体とは……? そして、黄金は結局ファミレス推し!?
     一方、九州へと呼ばれてみれば、飛鳥時代と現代を結ぶ三女神の過去を紐解くことに。人知れず残された一人の巫女の想いが、千年以上の時を経て鮮やかに浮かび上がる!

  • 古事記や日本書紀を書いた人、伝えてきた人、読んできた人、今まで何年も受けてがれて今に至るのは本当に凄いこと。そして素晴らしいこと。
    2017年に世界遺産になる前に、書かれていたこの物語。
    福岡に行ったら宗像大社に行かなくては。

  • 孝太郎が現実主義者だということは当初より描かれていたが、今回それをはるかに上回る上に天然とシスコンが加味された怜司が登場。
    今後の展開も含め、楽しみ。

  • いつも通り幸せな読書時間を過ごすことができました。数年前に春日大社に行く前に読みたかったです。今回は怜司に絡む笑いも多くて、そこも良かったです。

  • 将門と桔梗、建御雷之男神と経津主神、宗像三女神。穂乃香と怜司の拗れてしまった兄妹関係が改善したのは良かったけど、怜司の良彦への敵視が凄い。高校生の妹に近づくフリーターというのは怪しい匂いプンプンだけど、穂乃香は慕ってるしね。良彦はフリーターから正社員にならないのかな。御用人の仕事を思うとフリーターがいいのはわかるけど本人も悩んでるみたいだし、自己犠牲当たり前!てのもね。

  • 今回は孝太郎に誘われ東京にやってきた良彦。
    だけど、これも結局御用がらみで依頼人は人間から神になった平将門!
    平将門、粗暴な田舎侍ってイメージがあったけど、よく考えれば彼には侍側の代表としても意見もあったんだよね。
    それにしても、この御用がらみで出会った穂乃果の兄は、本当に鈍感なだけだったのかな。彼に目をかけていた他の神様が、守っていたんじゃないかな。

  • 最強のライバル現るってことで、穂乃香と良彦の関係も楽しみつつ、今回も色々な神社に行ってます。
    福岡で行ってみたいとこ、増えました。沖ノ島のこと、世界遺産くらいしか知らなかったけど、興味わきました。
    ついに、次号でスサノオ登場っぽい。どんなキャラになるのか楽しみです。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2023年 『神様の御用人 継いでゆく者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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