- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048970334
作品紹介・あらすじ
『アメリカン・ドリームの再来!』と賞され話題を呼んだ、期待の新人作家の鮮烈なファースト・ノヴェル。1970年代のアメリカ-それは、ビッグでリッチな夢がささやかれた時代だった。僕はふたりの変わった親に育てられた。父は訪問販売にすべてをかけるセールスマン。流行後れを予測する才能だけは最高、いいアイデアを思いつくもタイミングを逃しては失敗を繰り返す。そんな父にさんざん苦難を強いられ、母は怒りが爆発寸前…そしてついに、家を出た。父の兄のもとに身を寄せて、安定した生活の中で生き生きする母の姿。僕はショックを受けた。あの手この手で金を稼ぎ、僕たちは母を取り戻そうと必死になった-。みんながそれぞれの幸せを求めてあがいていた頃。16歳の僕にはわからないことだらけで、貧しくて苦しくて切なかったけれど、そこには確かに愛があったのだと、僕は信じている。
感想・レビュー・書評
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「ビッグでリッチになってやる」 セールスマンの仕事に夢をかける父さんに、愛想をつかして家出した母さん。もう一度やり直すため、父さんは息子の僕を連れて地方巡業に繰り出した…。ハートウォーミングな親子の物語。
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貧乏に嫌気がさして出ていった母の愛を取り戻すべく、少年は父親と共にあの手この手でお金を稼ごうと奔走する。ちょっと悲しくてユーモアがあって、なんとなく心に残る物語。
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「キャッチャー・イン・ザ・ライ」よりも身にしみた。