完・ヒーローズ(株)!!! (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049129625

感想・レビュー・書評

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  • 完! あぁ、終わっちゃった…
    まだ、紹介されていなかった社長について最後に繋がった。

    人の細かな心理を上手に表しており、色々と心に響く言葉を得た。
    書き留めておこう。
    『他人と比べるな!比べるなら、昨日の自分と未来の自分と比べろ!誰よりもよく、自分を見つめろ』
    『何もかも満たされた、そう思ったらそこで人間の成長は止まってしまう。足りないと思うから追い求め、先へ進むのだ』

    それと、田中修司君のお父さんの言葉は素敵だなと思った。
    早期退職制度を利用する決断のタイミング!前編でも出てきたタイミングの重要性
    がここでもリンクしている。
    『どうせ数年の差ならその数年分、早く人生を動かして、今必要なものを家族に与えたいと思っただけ』
    この本を主人が読んだなら何を思うだろう… 主人がもう何年も考え、悩んでいる事だから。

  • ヒーローズ株式会社最終巻。

    続々を読んだ時に感じた修司の変化。
    ああ、やはりなー。と思いながらも、残念ではなく、暖かく「いってらっしゃい」と言いたい気分。

    千紘の今後も楽しみだなー。。
    野宮親子、素敵だな。
    今後のヒーローズ株式会社、楽しみですし、もし、実在するならば、自分も依頼をしてみたい(笑)

    『「ただ幸せに生きたいって、そう願うことは、立派な夢じゃないんスか?」』(183頁)

    『「〜。何もかも満たされた。そう思ったらそこで人間の成長は止まってしまいます。足りないと思うから追い求め、先へ進むのですよ」』 (186頁)

    『本物の友人とは。本物の関係とは。本物だけを手にしていたい。その思いは年を重ねるにつれ、徐々に大きくなった。』 (187頁)

    本当にわくわくすること、好きなことは一体何なのか。
    自分でそれを見つけた拓、ミヤビ。
    そして、修司もそれを見つけようと一歩を踏み出す。
    読んでいる自分はなんなんだろうなー。。と、読みながら自問自答してみたが、修司以下だった(笑)
    でも、ミヤビが言うように、周りから見たら、私はそれを持っていると思っているんだろうな。
    自分が自分を一番わかっていないってこと。

    あとがきで、
    『〜。数年後にこれを読んだ人が「コロナって何だっけ」って思う未来でありますように。
     当たり前の日常というのは、失って初めて気づくものです。
     だからこそ、常にちょっとだけ良い一日を。
     ちょっとだけ、自分が楽しめる時間を。
     ちょっとだけ、他人に優しさを。
     そのちょっとがあれば、なんだかんだ、うまく行くんじゃないかと思います。』(297頁)
    なんて、書いてあるのを読んで、ああ本当だなーと。
    コロナ禍、ただでさえ、焦りの中にいた自分は、ますます焦り、余裕がなくなって、自分が楽しめる時間、良い一日だ!と思える気持ちがなくなっている。
    コロナ禍が終わった数年後、あの時は余裕がなかったなー。。と、懐かしく思えるような時間を過ごしたいな。と思った。

    楽しみながら、色々と気付かされる楽しい本でした。
    続編、あったら読みたいなー。
    レベルアップした修司と、吉田双子コンビと、月花堂のその後、千紘のその後、多咲真生の逆輸入!
    読みたいところだらけです。
    北川恵海さーん!お願いします!(笑)

  • 僕だって
    誰かのために
    動くとき
    人を支える
    ヒーローになれる!

  • 完結か~ずっと続けられそうではありますが。仕事について色々考えさせられたシリーズでした。桜餅食べたい(笑)

  • 『どこか懐かしくて温かい。シリーズ第四作の完結編!』

    ■読了時間 2時間23分
    ■この本をオススメする人
     ・ほっこりする小説が好きな方
     ・ネガティブな性格のサラリーマンの方
    ■感想
     シリーズ第4作目の完結編です。シリーズを通して登場人物は決して多くありませんが、著者が一人ひとりを大事に育ててきた感じがあり、ここまで読み終えた今、キャラクターにかなりの愛着が湧いています。

     コンプレックスやメンタル、死といったセンシティブなテーマを取り扱っていますが、あざとさは感じずポジティブに読み進められて、ちょっと切なくもほっこりするストーリーでした。構成的にもいつか映像化されそうな気がします。北川先生、お疲れ様でした。

  • ■2026.
    〈読破期間〉
    20208/17~20208/19

  • ブラボー
    特に北川恵海さんのあとがきが。
    ヒーローズ(株)!!!が四作で完結してしまうことが残念でもあり、修司がまた別な形で登場するのではという期待も膨らみ複雑な心境だ。
    夢をあきらめない、夢を見続ける。
    なかなか出来ることではないが、自分もそうありたいと強く思う。
    ただ現実では、夢が何かをまだわかっていない自分が寂しく、ヒーローズに依頼したいと思ったのが本音かな。
    北川作品あとがきの最後にも本屋をたまには覗いてとあった。
    北川作品は処女作から全作品網羅したので、待ち遠しい。

  • ヒーローズの連載もこれで終わりです。

    登場人物のみんなが、個性的で穏やかな人たちで感情移入でき、爽やかな読了感でした。

    北川恵海さんの作品は「ちょっと今から仕事やめてくる」が映画になっており、この「ヒーローズ」シリーズも映画になって欲しいなと思いました。

  • ついに最終巻。凄く寂しいです。ヒーローズの中でもフツメンな修司だけど、一番依頼人に寄り添っているってのが本人が自覚がないのが勿体ない。そんな修司を誰よりも買ってるミヤビとのコンビが見れなくなるのが残念です…修司が又ヒーローズに戻って来てからの話も、スピンオフとかで読みたいです。

  • ヒーローズ(株)に勤務する人たちと、そこに依頼に来る人たちの物語。完結編。
    進路に悩む高校生の従兄弟の相談に乗り、和菓子職人の息子の依頼を悩みながらも解決に導き、端から見たら素晴らしい仕事ぶり。
    それでも修司は、何もないこんな自分が他人の人生に関わっていいのかと、相変わらず悩んでいる。
    そんな彼にヤキモキしているミヤビも良い。いい仲間だなぁ。
    修司は、自分のモヤモヤ感を自分に自信がないからだと結論付け、自信を付けるために新たなステージに一歩踏み出す。
    シリーズは完結してしまったけれど、いつか、この続きが読めたらいいな、と思う。

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著者プロフィール

大阪府吹田市出身。『ちょっと今から仕事やめてくる』で第21回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を受賞しデビュー。本作は70万部突破のベストセラーとなり、映画化。爽やかでけれんみのない文章で、読む者を元気にする。主な著書に「ヒーローズ(株)!!!」シリーズ、『ちょっと今から人生かえてくる』『星の降る家のローレン 僕を見つける旅にでる』がある。

「2021年 『文庫 真夜中のメンター 死を忘れるなかれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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