- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049135985
作品紹介・あらすじ
日本各地で地震が頻発するなか、突如姿を消した黄金。『大建て替え』の危機を前に、荒脛巾神と田村麻呂の悲しい過去や、黄金の深い後悔を知った良彦は、傷だらけの体で再び立ち上がる――神にもできないことがある。そして人間だからこそできることがあると『神様の御用人』の自分は誰よりも知っているから。
神と人。それぞれが抱く、切なる願いの辿り着く先とは。そして良彦が最後に下す、未来への決断とは――。
感想・レビュー・書評
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あんまり泣ける本だと思ってなかったけど、ぼろなきしてもた・・・(。´Д⊂)
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前作で次回黄金編完結、と書かれてたとおり。帯にも黄金編堂々完結と書かれています。ただ、装丁の概要には最終回とか完結とかは書かれていない。どうやら、本編は本作で終了で、外伝などが刊行予定らしい。
面白かった。完結、スッキリした。
そして、私が望んでいた良彦の身のふりラストでもあって、読了感非常に良かった。
荒脛巾神(黒竜)と金龍である黄金が融合していくの阻止し、『大建て替え』も阻止するべく、良彦や他の神々が大奮闘する。前半は田村麻呂と阿弖流為と母礼のさして特別な味付けもない話だったので、まだるっこしくは感じたが、ここら辺の件を書かないと、わからない人には後の話がすっとこわからんので、必要だというのは理解できる。欲を言えば、もう少しユニークな感じにしてほしかったかとは思う。とはいえ全体としての配分も悪くない。
黄金編になってからもふもふ度が下がっていて、そのままのもふもふ成分少なめで終わったのが個人的に残念な部分ではあった。もっとモフが欲しい、
とても好きなシリーズだったので、完結してほんと寂しいねぇ。 -
神様の御用人シリーズも、ついに終了になりました。最後のこの事件に関わった人々、神様達、みんなが救われる終わり方でした。現実的にはありえない、おさまりすぎな感じは否めませんが、物語なので、これはこれで良いと思います。
思えば、このシリーズの1巻を手にとったのは、表紙のイラストが、かわいかったことと、京都が舞台だったことでした。私は、京都に5年半ほど住んでいた時期があり、久しぶりに、京都の雰囲気に浸りたいなぁ、と思ったからです。
読み進めていくうちに、あまりにも日本の神様について知らなさすぎる自分に愕然とし、しかし興味も持ち、主人公の良彦の、神様に寄り添いながら、決して妥協せず、御用を遂行する姿に、感動しました。
このシリーズに出会って良かった。大満足です。つい最近、番外編が出たので、とてもうれしいです。また、読みます。
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黄金編、完結。とても楽しいシリーズでした。
読み終わるのがもったいなくて、でも黄金がどうなるのか結末が気になりすぎて…。早く読みたいような、そうじゃないような…。
アテルイと坂上田村麻呂の話。史実はどうだったのだろう、と。
アテルイと田村麻呂、荒脛巾神と黄金、せつない話だった。
シリーズ通して、人間味あふれる神様と人間の物語。とても良かったです。
黄金編完結ってことは、別の編がスタートするの??期待していいのでしょうか?
このシリーズを読んで、日本書紀や古事記も読んでみたいと思った。読みやすい本ってあるのかな?神社めぐりもしたいなー。 -
黄金編完結。いやもう終盤はずっと胸がきゅうきゅうして震えてしまった。
繋がってるんだな、どこかで、なにかが。そしてそのつながりを、誰かと語り合えるというのは本当にすごいことだな。素敵なことだな。そして、これからも続いていくんだな。
想いの儚さと強さと優しさに、いつも胸を締めつけられる物語だった。
このシリーズを読めてよかった。
黄金編ということで!いつかまた会える日を楽しみにしています! -
2013年のシリーズ開始から早く10年近く、わたしはもふもふと良彦と付き合ってきたんだなぁ。そりゃアラフォーにもなるわ。ショックだわ(小声
黄金は相変わらず抹茶ぱふぇがおすき、と_φ(・_・
神様にだっていろんな事情もあるし泣いたり笑ったり困ったり祈ったり願ったりするのねと、いい意味で親近感の湧く素晴らしいシリーズでした。
一旦の区切りということで、おめでとうございます、とお伝えしたいです。
このシリーズに出会って以来、氏神さまにはいつもありがとうとお伝えするようしています。
なにかを希ったりはしません。
ただ平和な日々を過ごせていることに、ありがとうを伝えるのみ。
ところで黄金さま、今後は白さんとハッピーターンのとりあいでは!?
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2021年3月メディアワークス文庫刊。書下ろし。シリーズ10作目。最終巻にふさわしい充実した展開で、御用人ここに極まれりという心憎い、お仕舞いであります。