僕は46億歳。

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  • 学研プラス
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (43ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052038921

感想・レビュー・書評

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  • 地球の46億年を一年に置き換えた壮大な歴史絵本。できたら、星の一生のうち、生命が生きていられるのが凄く短いということも盛り込んでいたらもっと良かったかな。
    恐竜の生きた時代の長さが25メートルプールだとすると、人はどのくらい?
    この観念も大好きです。読み聞かせするときは読み飛ばす小さい字だけど必ずみんなに聞くことにしてます。人類が恐竜に追いつけるように頑張ろう!(無理だな)。
    六年生の卒業前の読み聞かせでこの本と森絵都の「ぼくだけのこと」を読んで、地球定規でみたらどんなことも取るに足らないことだし、でも、あなたを知ってる人にとってはかけがえのないあなたなんだよという話をするのはこの何年か(やる機会を貰えれば)定番。


  • 地球が生きている46億年を、1年に換算したらどうなるかという絵本。地球史。

    視覚に訴えてきます。
    すごく印象に残る。

    で、今は大晦日にいます、地球くん。
    たくさん良くしてもらってるから、大切にしたいですね。

    息子と行った、札幌市青少年科学館にて読ませていただきました。

  • 地球が生まれてからこれまでのことを、絵本風にそして、46億年という長い長い地球の歴史を春夏秋冬にまとめたならば・・。
    とても興味深い1冊です。
    たとえその内容がよく理解できない小さな子でも、自分が住んでいる場所が一つの星であること。
    昔々はとても命が住めるような場所ではなかったこと。
    海が出来たわけ。
    とてつもなく大きな生き物が住んでいたこと。
    地球の歳と比べると、人が生まれてからまだほんのちょっとの時間なんだよ・・。

    大人が読んでもとても深く捉える事のできる本です。
    読み聞かせる、というよりは、親子や友達同士や先生と児童と、様々な関係の中で一緒に読んでみていくのが楽しそうな気がします。

  • 地球はいま46億歳。
    それを1年に換算すると、人間が誕生したのは年末。
    これまで、地球は酷暑、極寒を乗り越えてきました。
    人間が異常気象だと騒いでいるくらいの環境変化は、地球にとっては、どうってことない。
    全ての生命が絶滅する環境変化が起こっても、地球は大丈夫そうです。

  • 絵本なのに新鮮な驚きが得られる。それだけ豊田さんが語るように地球史についてあまり関心がなかったと言う事か。

    ジャイアント・インパクト説は知っていたが、全球凍結はこの本で初めて知った。他にも壮大な比喩が面白い、と言うより、コレがないと壮大過ぎて想像できない。

    10光年を太平洋としたら、太陽もシリウス・バーナードなどの、8つのビー玉の一つ。地球は一粒の砂。

    宇宙の年齢は137億年。地球は46億年。
    46億年を1年とすると、1日で1300万年、1時間50万年。

    4月1日、35億年前、生命誕生。今より距離が近い月が、潮位差数十メートルの干満を繰り返し、海で有機物を混ぜあわせた。

    7月、22億年前、スノーボール・アース(全球凍結)、熱帯の海も、厚さ1キロメートルの氷の海。

    11月16日、5億4千万年前、やっとカンブリア紀。数10種の生物が、ここで1万種に。

    11月30日、3億7千万年前、植物と虫に遅れて、両生類(脊椎動物)が陸上へ。

    12月20日、1億5千万年前、恐竜時代。初期の小型種が現れた2億3千万年前からも含めると、1億7千万年もの間、地球の覇者として君臨。ホモ・サピエンスが現れた20万年と比べると、存続期間は、25メートルプールと3センチの消しゴムくらいらしい。

    12月26日夜、6550万年前、隕石衝突・恐竜滅亡。

    翌朝、哺乳類の時代。もしも隕石衝突がなければ、人類の時代はなかったかもしれない。

    12月31日、人類誕生。
    夜11時、人類、家を作り始める。
    同59分、四大文明勃興。
    同59秒、産業革命。


    こんな驚きと感動を与えてくれた本は久しぶり。

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