限りなく透明に近いブルー

著者 :
  • 講談社
3.15
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本棚登録 : 560
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061128231

感想・レビュー・書評

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  • 具合が悪くなりそうな描写の後に、目に浮かぶような文章が続いて
    後味も思ったほど悪くはなく、読みやすかった

  • 「胸糞悪くなる話だよ」
    そう友人から言われ逆に興味が湧き購入。

    私としては胸糞悪くなるというか、
    非道徳的で非倫理的な出来事が
    あまりにも淡々と綴られているため不気味さを覚えた。

  • 1976年(昭和51年)第2位
    請求記号:Fムラカ 資料番号:010536449

  •  言わずと知れた村上龍のデビュー作・芥川賞受賞作。70年代特有のセックス・ドラッグ・ロックンロールの混沌が最後まで続く。
     文体が妙に乾いている。そこがリアルで無性に怖い。多分、本当に壊れた人間(作中に主人公が人形みたいだという描写がある)というのはこういう思考をしているんだろう。特に、無意識に起こる焦点のずれ、他人が真剣に話している隣りで全く脈絡のないことを考える主人公(彼は窓の外を眺めるのが好きらしい)。こういう書き方は誰でもできそうで実際はできるものではない。
     この小説がどうして芥川賞をとったのかは今となってはよく分からないが、おそらく重要なのは「何もない」ことだろう。ストーリーは行き当たりばったりだし、登場人物の謎や過去が特に明かされるわけでもないし、愛や平和や友情などのメッセージも皆無(ドラッグは怖いなとは思ったが)。あるのは詩的な感性のみ。それをどう評価するかは人によってかなり異なるに違いない。

  • んーよくわかりませんでした!w
    リュウは龍なんでしょうか、だとしたら破天荒な若者だなぁとか思ったりして。初の村上作品でしたが独特でしたね。少しあとの作品も読んでみようかな。

  • 村上龍さんの若い頃の超有名な一冊。
    が、この内容に高い評価をみいだすのは難しい、理解できない。
    これは実体験を小説に?読んで気分は晴れないし、モヤモヤ〜で。
    タイトルのキャッチーは惹かれるが。

  • 30年ぶりに読み返してみた。

    当時もわからなかったが、今読んでもわからない世界…。

    でも題名は好き。

    12/09/16-96

  • これ、買ったのはいつのことだったか…。
    たぶん、中学3年くらいだったかなぁ。
    っていうと、なんて早熟な!!と思われそうな内容ですね、これってば。

    昔は読書と言えばライトノベルが8割を占めてた私がなぜこれを買って読んだかというと、当時好きだったバンドがインディーズで出したアルバムの中に「BLUE TRANSPARENCY 限りなく透明に近いブルー」ってタイトルの曲があって、それがこの本をモデル(?)に書いた曲だと知って、この曲が好きだったから読みたくなってね。
    で、ほとんど読書をしない親が芥川賞ってことでこのタイトルも作者も知ってて、そんないい本(?)なら買ってあげる!ってことでハードカバーで買ってもらって読んだらば、こんなディープな内容だったという・・・。

    で、内容ですが、簡単に言えば「生と性とドラッグ」の話。
    とりあえず田舎の中2女子にはディープすぎた。
    ただの生と性ならまだよかったんだけど…ドラッグ描写がどぎつくて、こりゃ作者も経験者でしょ?でなきゃこんなリアルな描写ありえない!っていうくらいリアルでした。
    表現がっていうより、表現法が、なのかなぁ。
    ドラッグでラリってるときは怒涛の流れとモノローグとセリフの区別のなさ。
    それがやけに怖くて、でもどんどん読み進めてしまった。
    そしてラスト、自分の血を見せてくれたカケラ…それが「限りなく透明に近いブルー」。
    これがタイトルにつながるなんて、なんてかっこいいんだ!と思った記憶が。
    かっこいいっていうとちょっと違うけど…そのときの感情をうまく言葉で表せないや。
    とにかく私にとって、すっごく印象に残る本となりました。
    でもちゃんと読めたからよかったものの、普通は中2女子が読む内容じゃないね、何度も言うけど!w

    ちなみにこの小説を元に曲を書いた方は、同じくこの小説を元にさらに小説を書いてらっしゃるんですが、内容は「この小説を元に」じゃなくて、まんまパクりで笑いましたw
    ラストがこれとほぼ一緒なんだけど、その表現方法の差に苦笑…って感じw
    パクりの方は非常に陳腐ですww

  • 厭世観、諦観を極彩色で彩った感じ。10代の頃に読めばかっこいいと思ったような気がするけど(笑)アラサーとなった今では、ああ自分に酔ってるな…とだけ思った
    とはいえ、小物や情景描写、五感の描写はラリってる最中というのもあるんだろうけど、怖気が立つようで、こちらも鳥肌を立てながら読んだ。

  • うーん?ドラッグを描ききったから芥川なの?

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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