- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061155893
感想・レビュー・書評
-
借りたもの。
シュールレアリスムにおける幻想の本質、その魅力を、同時代・シュルレアリスム運動に限らず、様々な時代における「幻想芸術」の表現を通して、分類したもの。
特異な幻想表現は、シュルレアリスム運動と精神分析が花開いた以降の専売特許ではない。
特に出版年当初における日本(1969)では「単なる絵空事」「空想」「遊び」「現実逃避」「訳が分からん」と蔑ろにされる事もあったかもしれない。しかし人を惹き付けてやまなかっただろう。
幻想芸術における「エロス(性)」「タナトス(死)」「空間処理」「恐怖」「子供っぽさ」「狂気」「人体解剖」「欲望」といった諸々のキーワード(傾向)から、それらを用いた具体的な画家の作品とともに、画面上に仕組まれた”仕掛け”を解説。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(1973.01.19読了)(1972.11.18購入)
副題「シュールレアリスムを中心に」
*解説目録より*
奇怪なオブジェ、鏡仕掛けの部屋の妖性……幻想芸術は美術の堕落か、「現代」の忠実な証人か。変容する美術を現代の視点から斬新なセンスでとらえた野心作。
☆坂崎乙郎の本(既読)
「ヨーロッパ美術紀行」坂崎乙郎著、紀伊國屋新書、1965.04.30
「幻想の建築」坂崎乙郎著、鹿島出版会、1969.04.05
「反体制の芸術」坂崎乙郎著、中公新書、1969.10.25
「イメージの狩人」坂崎乙郎著、新潮選書、1972.04.25
「イメージの変革」坂崎乙郎著、新潮選書、1972.05.30 -
いろんな不思議絵が出ていて面白い。不思議絵の解説本です。さらっと読んでみるくらいがいいのかも。