レトリック感覚: ことばは新しい視点をひらく

著者 :
  • 講談社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061237421

感想・レビュー・書評

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  • 1978年というもう40年も前の著作であり、所々さすがに
    古さを感じるのではあるが、今読んでも感じるところが多い
    名著である。今までレトリックというものを深く考えた
    ことはなかったのだが、この本を読むと「文章を書こうと
    思うものはすべからくレトリックというものを知っておいた
    方がいい」と感じてしまう。たとえ深く知らなくても、自家
    薬籠中のものにしなくとも、ただ知っているだけでも出来
    上がる文章はかなり違うものになると思うのだが。

  • 難しくて8割くらい理解出来なかったけれど、レトリックに対する嫌なイメージが一気に払拭された。レトリックは余分な飾りではなくて、表現に必要なものなのだと分かった。

  • 本書は、言葉の表現技法であるレトリック(修辞学)についての、理論と実践の両面をバランスよく学べる入門書である。
    本書ではレトリックを、読者や聴衆を説得し、惹きつけ、さらには創造的な発想を提示するための、言葉のあやの数々と定義する(と筆者は解釈した)。そして、古典的なレトリックだけでなく近現代の研究も踏まえながら、比喩(直喩・隠喩・換喩・提喩)、誇張法、列叙法、緩叙法というレトリックの技法を紹介する。使用されている例文には、日本人作家による文章が多く用いられており、親しみやすく理解の助けとなる。ただしレトリックの全貌を語っているわけではなく、本書に書ききれなかった部分は続編とも言える別著『レトリック認識』で触れられる(らしい)。
    言葉で表現をしようと考えるすべての人に、レトリックは欠かせないものだが、実際のところはほとんど顧みられることがないようにおもう。学校の国語の授業でも理論だてて学ぶことは少ないのではなかろうか。

    上記の私の文章ではレトリックは使われていない。というより、今まで使おうと意識したことが殆ど無かった。レトリックまみれというのも困るが、今後は少しでも意識し、これまでの悪文を卒業するよう心がけたい。

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