100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
4.23
  • (1967)
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本棚登録 : 10838
感想 : 1386
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061272743

感想・レビュー・書評

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  • ただそばにいるだけで幸せ。そんな相手に巡り合い、自分より大切な存在を失った時の喪失感。。
    100万回、輪廻転生を繰り返した後にやっと辿り着いた人生で一番大切なこと。深く静かに染み込んできた絵本。

  • 7'45"

    4年生国語下(光村図書)この本読もう

  • 2022.03.13 読了。

    なるほど、よくわからん。
    というのが正直な感想。

    他の方のレビューを読んで、
    やっと納得。

  • 100万回も死んで、100万回も生きた猫がいました。この猫は100万回死んでも悲しいと思ったことはありませんでした。その猫が、今生でははじめて愛することを知り、別れに涙を流します。

    100万回の満たされない人生よりも、たった一人の大切な人と過ごせた人生の濃密さ。大切な存在によって、何にもまさる“生きた”時間をすごせたのだなあ、としみじみ感じます。
    白い猫の遺体を抱いてなく猫の絵は、紙面をこえて泣き声が聞こえてきそうなくらいつらそうです。文章は一貫して落ち着いていて、わざとらしく場面を盛り上げるようなこともなく、そこがまた好ましく感じました。

    子どもの頃に読んだときは、あまり何も思わなかったように記憶しています。人生をある程度過ごしてきてからこの絵本に帰って来て、ようやく読めて良かったと思いました。

  • 何が本当の幸せなのか、愛すること、生きること、何が大切なのか優しく、伝えてくれる。繰り返し読んでみたくなる絵本。

  • なんて深いお話しなんだろう
    これは大人にならないとわからないかもしれない

  • 死を恐れないことを自慢する生(意識のベクトルが内向き=自分が一番)への執着を捨て、100万回泣くほど外聞構わず愛する白猫と生き、白猫が死んだら自分も一緒に死ぬという道(意識のベクトルが外向き=白猫が一番)を選んだネコの話。ネコがもう生き返ることがなかったということは、白猫が死んだままということだろう。あの世で仲良くやっていると思うと微笑ましい。もし白猫が生き返ったら、ねこも生き返るだろう。彼は彼女と共に生き、彼女と共に死ぬ。白猫が拒否しない限り、彼らはどこまでも一緒。


    自分自身よりも好きな人がいなかった生を100万回送り、1000001回目の生で自分よりも大事だと思える存在に出会い転生しなくなる話。愛せるものとの出会いは彼に100万回の生を凌駕するほどの輝きを与える。これは別れの途方もない悲しみを生み出すことになるのだが、それでもあの時の輝きの価値は変わらない。だから彼は10000002回目の生を生きず、1000001回までの生を繰り返すことを望んだのではないか。1000001回の生のうち、愛するものと出会える生が1回あるならば、100万回の退屈な生も厭わないと思ったのではないだろうか。これはニーチェの超人が永劫回帰的な生を肯定する時の考え方に繋がるものがあると思う。絶え間ない苦痛が永遠に繰り替えされる生の中、どこか一点(今世に限らない)でも輝きがあれば生を肯定できる。猫にしてもニーチェにしても視点の規模が大きすぎるので遠い世界のように思えるが、規模を縮小して考えると身近な話に変換することが可能だと思う。どうゆうことかと言うと、「人間生きていたら嫌なこといっぱいあるけど、過去に1個でもいいことあれば万々歳だよね」ということだ。究極のポジティブ思考でなかなかできることではないと思うが、ネガティブさが強すぎる人は見習うところがあると思う。

  • 「100万分の1回のねこ」をいただいたので改めて読み返し。
    子供の頃はおかしいだけの絵本が、どうしてこう泣けるんだろ。

  • もし、100万とさらに1回を生きてしまったら、白猫を亡くした悲しみを背負って生きていけるのだろうか、

  • 白ネコがいい

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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