- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061272743
作品紹介・あらすじ
これはひょっとすると大人のための絵本かもしれないが、真に大人のための絵本ならば、子供もまた楽しむことができよう。それが絵本というものの本質であるはずだ。そして『100万回生きたねこ』は、絵本の本質をとらえている。――週刊朝日書評より
このとらねこ一代記が、何を風刺しているかなどと考えなくても、すごいバイタリティーをもって生き、かつ死んだ話をおもしろいと思ってみればよいと思う。上級から大人まで開いてみて、それぞれに受けとめられるふしぎなストーリーでもある。飼い主へのつながりが無視され、前半と後半が途切れているようで、みていくとつながってくるふしぎな構成である。――日本経済新聞「こどもの本」書評より
日本図書館協会選定図書/全国学校図書館協議会選定図書
感想・レビュー・書評
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愛されたことはあっても、愛したことはなかった。
生に執着がなかったから、永遠の生を得られていた。
気づかないからこそ得られていたのだけど、実際それを得てはいなかった。
本当に愛し、生の喜びを知った時、それを失うことも知った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大人向けのお話だった。深い。
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愛されてばかりで愛することを知らなかったねこが、初めて誰かを愛する物語。
切なくも大切なことを教えてくれる作品。 -
深い!
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2階書架 : 726.5/SAN : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410168776
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大人になって読むと、この絵本の本質がグッと理解できる。
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なかなか含蓄のある絵本だ。
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ねこはいろんなところで生きてました。あるときは王さまのねこで戦争に。あるときは、船乗りに。あるときはサーカスに。どろぼうもおばあさんもこどもも好きではなかった。何回でも死ぬのも平気だった。でも、白いねこに出会って、家族になって、白いねこが死んだら、悲しくて泣きました。
感情がなかった、生きているのに死んだも同然のねこが、家族を持てたことで、人生(猫生?)が輝いたお話だった。そばにいる身近な人を大切にしたいなと思った。 -
生きるとは?
愛するとは?
2歳7ヶ月の娘が、図書室で、この本も借りると手にして走ってきた。表紙の猫さんに惹かれて手にしたのだろう。名作だけれど、君にはまだ早いのでは?と思いつつ…。その時、その時の読み方があって、本との接し方は自由だから、借りてみる事に。物語を深く理解するとか、文章を全部読むとか集中して全部聞くとか、そういう接し方ではなかったけれど、この子自身でこの時期に選んで持ってきて、母に読んでもらった事があるよの記録として。
また次、その次と、本に触れる度に変わる接し方を楽しみに。母としては、またいつか、手に取って欲しいなぁ。
星の数は、2歳7ヶ月の娘にとっての位置として。
あくまでニュートラル。