- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061385412
作品紹介・あらすじ
書体によって文字や文章の印象はまるで違ったものになる。書体の選び方・味わい方を理解して、伝え方と読み方を変えるための書体入門
感想・レビュー・書評
-
■細目次
https://gyazo.com/79d9ac6f44b1d2d1020e021ef68e19f1
https://gyazo.com/786751f79eaf1b19834aa247d9e7d4f2詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【内容だけでなく、文字そのものを楽しむ】
著者は「文字は記憶を読む装置である」と言います。正直、一回読んだだけでは、あまりピンときませんでした。
でも、本好きとしては、文字に書かれている書体に注目できたのは良かったです。「フォントの名前を知らなければ語る資格もない、と考えるのは、美術は美術家のもの、音楽は音楽家のもの、と決めつけてしまうのと同じ。」と書かれてあり、確かにフォントを知っているのはデザイナーなどの専門職の方が多いですが、一般人も楽しんでいいですよね。
また、いくつかの書体の歴史や背景も紹介されていて、それが興味深かったです。歴史や背景を知ると、その書体に愛着のようなものが生まれます。
自分が好きな本は、装丁の書体が好きな本もいくつかあって、フォントの名前を知りたいなと思いました。
もう一度あらためて読んでみたいです。 -
水曜どうでしょうが好きなので書体が取り上げられていて嬉しい気持ちになった。
なかなか共感をもてない癖(へき)だったので、こういう人もいるのだなという感想。
今後人生で書体に気をつけていこうと感じた。 -
書体で、その時の思いが伝わる。
すらすら読み進めそうな文章には、書体も一役買っているのだ。 -
世の中には、自分の知らない本がなんとたくさんあるのか。
-
活版印刷や活字に興味がではじめていたところに、「本を読む人のための・・・」というタイトルにまんまと釣られて。
「読書好きの「ふつうの人」が、文字の味わいを知り、自らの感受性を育むことで、 本を読むことがもっともっと好きになるための一冊」と。
立ち読みした本が、フォントの印象で、読みやすそうにみえたり難しそうにみえたりするのは実感としてわかる。居酒屋のメニューが、フォントにより高級感やお得感を表現していることもよくわかる。ひらがな表記のメニューの店(すぱげってぃ、すーぷ等)は苦手で避けがちなのも書体の影響かなと思う。
日本語書体にまつわるエピソードを知り、いくつかの書体のなりたちを知り、実際にどういう書体なのかを例文で見て、ちょっとフォントや書体に詳しくなった。 -
yk
-
2021-01-17
題名にあるような入門書というより、書体にまつわるエッセイと言う趣。
終盤、やや懐古に走りそうだったけれど、書体と文字への愛にあふれている。 -
私も絶対文字感あるかもしれない。モリサワとニューシネマが好き。
目や耳に入ってきた言葉をとにかく文字に写してなぞるエア書道。ことばを覚えよう、意味を深く考えようとするとつい指が。「何もないところに何をかいているの?」といわれる、わかる。 -
本を読む際にあまり意識する事のない書体に関して、書体毎の解説をするのではなく、その書体から伝わる我々読者のイメージの広がり方や、著者の感じ、考えた事が筑紫明朝体で書かれています。文字を読み取る際にその書体に対して考えさせる一助となり、いい意味で裏切られた。