- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061388949
作品紹介・あらすじ
11月22日、いい夫婦の日に、わたし達は青春のまま、離婚をする。
同じ名字に、同じクラス。春に進学したばかりの八木商業高校で、偶然に出逢ってしまった“佐古野”郁美と“佐古野”灯馬。すぐにクラスメイトから「夫婦」とはやしたてられるようになり、憂鬱な日々を過ごしていた郁美だったが、ある日、灯馬のアイディアで、ふたりは夫婦の秘密を共有することになる――。
星海社ウェブサイト『最前線』にて“いい夫婦の日(11月22日)”に公開され、イラストを担当したHERO自身のコミカライズでも話題を呼んだ表題作に書き下ろしを新たに二篇加え、ついに単行本化。
今、スマートフォンを通じて掌(てのひら)の中にある恋を描いた、紅玉いづき×HEROのタッグで贈る最新作。
感想・レビュー・書評
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紅玉いづきさんの小説は高校生の頃に何冊か有名どころを読んだことがあり、懐かしいなぁと思いながら、無事に読了。
高校生の頃の自分だったなら、もれなく星5つと評価するであろう、思春期ど真ん中の青春小説です。若干ネトスト的な箇所もありますが、スマホと共存する学生生活の雰囲気を疑似体験できる粋な一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おじさんが(或いは若者も?)が青春恋愛小説に求めるものを体現した「こういうのでいいんだよ」を形にしたかのようなウェルメイドの恋愛小説。さほど深刻な気持ちにならずに、にやつきながら読めるという意味で非常に良いエンタメと言える。
もちろん、冷静になれば(あとがきで言及されているように)2話目の主人公はどうなのよ、という感想が浮かんでこないでもないが、「細けぇ事はいいんだよ」精神をもって、力業で持って行かれたハッピーエンドにニヤニヤするのが正しい楽しみ方なのだろうと思う。 -
高校時代のテニス部OB会に参加して、少々ノスタルジックになっている心の琴線に触れたらしい。今時の高校生はスマホアプリやSNSで仲良くなれていいなあと。昔は突撃しかなかったんですよ。でもトキメクココロは変わらないのかもね。
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きゅんきゅんした、でもだいじなこと書いてある。紅玉さんだー
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爽やかな後味のお話でした。
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同じ高校内の、3つの話。
名字が同じだから、とこれを言われるのは
高校になってから。
小学生だと、兄妹だ~というからかいに。
消極的故に、な関係。
ようやく最後に動いた…んですよね、これ?
次の話に、最初に出てきた男の子の後輩がちらり。
そして主人公の正体は?! でしたが
それは考えてなかったです。
てっきり他校かと…。
よくよく考えれば、それもないですよね。
そして最後には、後輩の友人の…家族となる人が。
最後の方には、最初の男の子が登場。
同じ学校内ですから当然ですけど
何だか嬉しいものがありました。 -
優しい短編3つ。ぬるま湯からの脱却。
スマホ標準装備の学生生活って面白そう。
学生時代に無くてよかったものランキング1位はスマホらしいけど。
一長一短なのか。ぬるま湯に浸かりたい。 -
ブランコ乗りの話が気に入ったので、やっぱり紅玉いづきさんの本はいいなぁと思い、探してました。
ガーデンロストとはまた違った良さがありました。
ガーデンロストの方はなんとも言えない思春期ならではの閉塞感とか少女たちの繋がりとかなんとも言えない雰囲気の良さが魅力でした。
こちらはうってかわって男女の穏やかで甘酸っぱい恋の話。指先の恋とあるようにスマホを通した、でも温度のある暖かいお話です。
どの話も心温まるよい話です。是非読んでみてください(*´-`) -
表題の青春離婚は小説版もコミックス版もネットで読んでいたのですが、他の二遍もとても良い。
個人的には家族レシピのお二人がとても好きです、と書こうとしたけど非公式恋愛の感じも大変好みだし無論のこと青春離婚の二人も好きだしで結局甲乙つけられずに困った。
皆いいです。