豆つぶほどの小さないぬ―コロボックル物語 2 (講談社青い鳥文庫 18-2)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061470330

作品紹介・あらすじ

むかしコロボックルが飼っていたという、豆つぶほどの小さないぬ、マメイヌが、いまも生きているらしい。クリノヒコとなかまたちは、ひそかにマメイヌさがしをはじめた……。
コロボックル通信の発刊とマメイヌ発見をからめて、わかいコロボックルたちの活躍をえがく。

<A日本の名作 小学上級・中学から>

感想・レビュー・書評

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  • コロボックルの国が国として発展していき、大きくなっていっている過程を見届けられて嬉しい。

  • 「コロボックル通信社となかまたち」
    滅んだと思ってた。
    本当に存在し見守り続ける家系があるとすれば、簡単には見つからないだろうし難しいだろうな。
    残せる知識があればあるほど、後世に自分の後を継ぐ者が苦労せず交流できるだろうな。

    「コロボックル通信社は動きだした」
    記憶の彼方にある。
    幼い頃に見たものがなんだったのか、簡単に思い出せないだろうし当時の記憶は曖昧だろうしな。
    答えに近づいてるのかすら分からない問題だが、噂でも何でも頼りに進むしかないよな。

    「コロボックル通信社の事務所」
    出来上がったのは。
    自分たちの仕事場はいつか出来ると思っていただろうが、こんな立派なものとは思わなかったろ。
    見つかるとは思っていなかっただろうが、幼子が一人というのも予想外だっただろうな。

    「コロボックル通信社が見つけたこと」
    誰にも話さない事。
    信じて貰えないのがオチではあるだろうが、もしも何かがあると良くないから黙る方がいいだろ。
    上手く切り抜けたられたから良かったものの、危うく命を落とす事になりそうだったな。

    「コロボックルに春がくる」
    匂いが届いてない。
    いつまでも気付かないままだと、努力の結晶が無駄に終わり諦めてしまっていたかもしれないな。
    残されていた手記を読み解く事が出来たら、大切な事や生体など沢山分かりそうだよな。

  • コロボックル物語の2巻。主役は「風の子」。絶滅したと思われていた「マネイヌ」探しをすることになったコロボックルたち。せいたかさんも力は余り借りずに、物語が展開するから、コロボックルの能力が1巻よりもよく分かった。まま先生の連絡係が世代交代した点もきちんと時間が流れている感じが、リアリティあって好きです。

  • 小学生のときから、大好きだった本です。コロボックル物語の中でも一番好きだったマメイヌの話を、とても久しぶりに読み返しました。

    マメイヌ探しのために、チームを組んだり作戦を練ったり役割分担をしたり、
    小さな人たちがとてもリアルに行動していて、読みながらひたすらにワクワクします。小学生のときの気持ちを、思い出しました。

    また、クリスマスプレゼントのラジオのところ等人のやりとりは、子どものときは然程印象に残らなかった気がしますが、
    今回はすごく暖かくて優しくて泣きたくなるような幸せな感じが、心に残りました。

  • コロボックルの2冊目

    もしかしたら昔コロボックルが飼っていたまめ犬が生きているかもしれないという情報が⁉︎
    だがまめ犬は足の速いコロボックルよりも足が早いという!
    コロボックルたちは早速探すことに。
    ところがなかなか見つからない。
    そんな時にまめ犬を捕まえた時のために新聞をつくることに。
    コロボックルたちはまめ犬を捕まえられるのか...。

    コロボックルたちがまめ犬を捕まえられるのかドキドキワクワクしました。1冊目と目線が違って面白かったです(╹◡╹)
    けれども、1冊目を読んでからの方が面白いとお思います(^_−)−☆

  • コロボックルシリーズ第2巻です。

    今回は人間から見たコロボックルの世界を描いたお話ではありません。
    コロボッコル社会の中で絶滅したと思われていたマメイヌを、コロボックル達自身で探し出す物語でした。

    1巻の「誰も知らない小さな国」で味方になってくれたせいたかさんとおチビさんが結婚したことで、もっと人間とのかかわりが描かれているのかと期待したのだけどそうではなかった・・・なんか残念。
    マメイヌさんもかわいいけれど、捕まえた後のことはほとんど描かれていないので、人と犬のような関係性が築けたのかは不明です。。
    楽しい話ではあるけれど、1作目が名作過ぎたな。
    ってことで、甥っ子ちゃん達のプレゼントには本書の1巻にしようと思います。

  • 「だれも知らない小さな国」からはじまるコロボックル物語の二作目。
    せいたかさんとおチビ先生は結婚して子どもが生まれています。
    コロボックルの国も順調に発展し、風の子を中心としたメンバーも相変わらず元気に活躍しています。

    今作では、昔コロボックルが飼い慣らしていた「マメイヌ」が実はまだ絶滅していなかった、という情報を得てその存在を確認し、捕まえることを目指してコロボックルたちが奮闘する物語です。
    バトルシーンなどはありませんが、ワクワクドキドキする話に仕上がっていて、児童文学としての完成度の高さを感じます。

    さらにシリーズの奥行きが増していくような読後感ですし、受験に邁進する前に小学生の頃に是非触れてもらいたい作品です。

    ただ、コロボックルの作る機械や仕掛けの仕組みがイマイチよくわからず(そういったことを気にするのは無粋だとは承知していますが)、どうしても「現実的な」大人の読み方をしてしまう自分に年を感じてしまいました。

  • コロボックル(小人)が小さいから、この本に出てくるマメイヌもすごく小さいんだろうなと思った。
    マメイヌを見つけるために、自分たちが危なくなったのに、マメイヌ探しを続けられるのが、すごいと思った。

  • 【あらすじ】
    むかしコロボックルが飼っていたという、豆つぶほどの小さないぬ、マメイヌが、いまも生きているらしいという。クリノヒコとなかまたちは、ひそかにマメイヌさがしをはじめた……。コロボックル通信の発刊とマメイヌ発見をからめて、わかいコロボックルたちの活躍をえがいた、コロボックルシリーズの第2弾。

    【感想】

  • 次男がコロボックルシリーズ続きを借りて~というので私も読んでいる。

    「だれもしらない小さな国」から5,6年経ってます。
    今回の語り手はコロボックル。セイタカさんとコロボックルの連絡係をしている
    クリノヒコ、通称”風の子”
    セイタカさんは前作に出てきたおチビ先生と結婚して女の子も生まれました。
    今回は語り手がコロボックルなので、コロボックルの生活様式や道具や村がどうなっているかなどが語られます。
    前作に出てきたコロボックルたちはコロボックルの村の主要な役職に附いています。そしてセイタカさんとの交流により、コロボックルたちの生活も電気を使うなどの人間の知恵を取り入れて行きます。
    その一環として風の子は仲間たちと「コロボックル通信」を作っています。
    彼らの目的は定期的に新聞を発行していくこと、そして今の目標は昔コロボックルたちとともに暮らしていた豆粒ほどの小さな犬のマメイヌ。
    マメイヌは昔は人間の選ばれた家にいて、富をもたらせることもあるが酷いいたずらに悩まされることもあり、ついに姿を消したといいます。
    すっかり消え去ったと思ったマメイヌたちが実は存続しているかもしれない、
    コロボックル通信の仲間たちは自分たちの力でマメイヌを見つけようと知恵と力を絞ります…。

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著者プロフィール

1928年、神奈川県横須賀市に生まれる。1959年、『だれも知らない小さな国』を出版し、毎日出版文化賞、国際アンデルセン賞国内賞他を受賞。コロボックルシリーズをはじめ、『かえるのアパート』、『おばあさんのひこうき』などの名作を次々に発表。日本の児童文学の代表的作家の一人。

「2009年 『もうひとつのコロボックル物語 ヒノキノヒコのかくれ家 人形のすきな男の子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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