- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061823648
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
いつもよりも透明で、綺麗なお話。2013/03/03
-
ケルト神話に基づくファンタジー・ミステリ。
妖怪の集まる祭りの最中、呪いがかかっている百合が盗まれる。疑いは秋にかかるのだが、彼は濡れ衣を晴らすべく、真犯人を追いつめる。
シリーズ第11弾。 -
シリーズ第11弾
ブックデザイン / 熊谷 博人
カバーデザイン / 斉藤 昭(Veia) -
シリーズ11作目。 かなりファンタジー寄りのミステリー。 高遠のお父さんが以外にお茶目でよかった。 座木…、トリカブトやマンドラゴラを料理しちゃ駄目だろ。
-
薬屋探偵11作目
-
高遠來多川コンビもいいけど、やっぱり高遠葉山コンビはいいですね…!落ち着く…。
人間と妖怪ずっとお互い幸せに暮らしていけたらいいなぁ。 -
人と妖の葛藤。信じることの難しさを描く
読了日:2006.05.08
分 類:長編
ページ:319P
値 段:840円
発行日:2004年3月発行
出版社:講談社ノベルス
評 定:★★★
●作品データ●
----------------------------
主人公 :深山木 秋他
語り口 :3人称
ジャンル:オカルトファンタジー
対 象 :ヤングアダルト寄り
雰囲気 :ライトノベル、やや暗い
結 末 :一件落着、ハッピーエンド
ブックデザイン:熊谷 博人
カバーイラスト:斉藤 昭 (Veia)
----------------------------
---【100字紹介】--------------------
好きなのに好きと言えず、傍に居て欲しいのに突き放す。
裏切られることに怯えるあまり、
かけがえのない人を裏切ってしまう…。
奇妙な事件に関わった刑事と少年と妖を通して、
葛藤を描く薬屋三人組のシリーズ第11作
--------------------------------------
高里椎奈の「薬屋探偵」シリーズの第11作です。
今回はタイトルに「色」が入っていませんね。そんな意味でも、著者にとっての「シリーズ中の異色作」だとか。あとがきでも言及されるように、確かにシリーズの他の作品と比べると「探偵」としてのエピソードではなく、「妖」だからこそのエピソード、という感じです。
今回は殺人事件ではありません。
ミステリでもないでしょうか。
オカルトファンタジーですね。
全三話から成っていて、第一話はお馴染みの刑事、高遠三次を中心に話が進みます。幾つかの事件があって、高遠と父の関係を絡めながら巧みにそれぞれの事件でも親子関係にほんのりとスポットが当たっている感じ。テーマは親子愛か!?いや、親子の葛藤か。
第二話では、我らが深山木秋たち3人組が登場。今回は妖のお祭りからスタートで、何だかとっても楽しそう。こういう雰囲気は今まで意外になかったかも。リベザルと一緒に、不思議な世界へれっつ・ごー!そして、起こった事件。ちょっと嫌な感じですが、めげない秋を見ていると、素直に頑張れ!と思ってしまいます。一方でゆれまくりのリベザル。巧い対比です。
最終話は今回のゲストキャラ?の視点で、これまでの総括がなされます。第一話の伏線もよく生きていて、なかなか感動的。
キャラの安定感と不安定感の対比や、展開上の伏線の張り方などの、いかにも技巧的な部分、著者をとても理系的に感じるのは菜の花だけでしょうか?そう、まるで小説の書き方の教科書みたいなのです。ただ、もう少しだけ、不安定感の方の描写に、滑らかさがあると、技巧が物語の中に綺麗に溶け込んでもっと名作になると思うのですが、まだそこまでは…、でしょうか。
●菜の花の独断と偏見による評定●
---------------------------------
文章・描写 :★★★
展開・結末 :★★★+
キャラクタ :★★★+
独 自 性 :★★★
読 後 感 :★★★★
---------------------------------
菜の花の一押しキャラ…小浦(おさうら)
「ヘラえらい?褒めて褒めて」(ヘラ)
無邪気なこの人が大好きです。 -
なにかと精神的に痛いです。
人間と、そうでないものは歩み寄れないのか、と。
百合の花、スミレの花。 -
「Q」
血塗られた病室の壁。調査をすることになった高遠。
そこで出会った15歳の少年、来栖和昭が後日万引きで捕まった。自分ではなく「友達」がやったのだと主張する少年。その夜、今度はビルから飛び降りた。自殺かと思われたが・・・
「K」
祭りにいこう。十月末ハロウィン。別世界でのお祭りに参加した秋たち。ところが悲恋の百合が消えたことで大騒ぎに。しかも百合を盗んだ容疑が秋にかけられてしまった。
しかしそれは、人間と関わる秋をはめるための罠だった。
2009/02/24