ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)
- 講談社 (2005年6月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061823990
感想・レビュー・書評
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再読。「中だるみ」がテーマとのことで、なるほど、展開が肩透かしだったり拍子抜けだったりする。でもキャッチーなことが何も起きないわけではなく、「物語」は進まなくとも時間は進んでいく。いつまでも気怠げに斜に構えて悦に入っていらんねぇぞお前、という声がどこからか聞こえて来そう。今ならわかる、大人になった自分からの声かもしれない。
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ぼくは正義の味方じゃない。
世界の平和のために戦うことなど――できない。
今日と明日だけ平和であれば、自分の周囲が穏やかであれば――それで満足できてしまうような、ぼくはそんな、器の小さな人間だ。
ちっぽけなのだ。
最強でもないし、最悪でもない。
まして最終でも。
なんでもない。
ただの、戯言遣いだ。
(P.324) -
決定的敗北と迷走、そして戯言遣いの世界の終わりを宣告される巻。冒頭とラストの戦闘シーン辺りは読んでて楽しかったけど、後はダラダラ進んでいく感じでちょっと退屈だった。物語のさらなる加速を求めていざ下巻へ
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奇人変人のデパートかと思いきや、まさかの血の絆。血縁関係のバックグラウンドが今明かされ、、I*m your father!はスターウォーズ帝国の逆襲だったな。
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中巻なのでちょっと飽きてしまうところもあるが、続きが気になる!
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裏切り方がアッサリ
でも、いーくんならこうなるか -
戯言シリーズ第6弾・中巻。さすがに長い。少々ダレるのは仕方がないか。
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レビューは下巻で。ここでも名言をひとつ。
「傷つくのを―やめようと思っていた。
誰かが悲しむなら、傷を負うのをやめようと。
でも―それじゃあ、駄目なんだ。
やっぱりそれじゃあ、駄目なんだ。
それだけじゃ駄目なんだ。
傷ついて。
傷ついて傷ついて傷ついて。
そうしなくちゃわからないことだってある。
他人の傷は見ていられないけど。
他人が傷つくのには耐えられないけれど。
それでも。
眼を逸らさずに、眼を瞑らずに。決して眼を閉じず。
一瞬たりとも瞬きせず。
ちゃんと見て、ちゃんと見据えて。
耐えなくちゃならないんだ。
それが―優しさと甘さの違い。
弱さと強さの違いか。
そうだ―甘えるな。
自分の傷も、他人の傷も恐れるな。
傷を付け合い―傷を舐め合え。」
いーちゃん!