邪魅の雫 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3494
感想 : 417
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  • Amazon.co.jp ・本 (824ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824386

感想・レビュー・書評

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  • 出てくる情報をきちんと整理しながら一気に読むと本当に面白い

  • シリーズの中で、最初から読みやすく自分好みだったのは…妖怪関連の蘊蓄が少なかったから?(それじゃあ百鬼夜行じゃないよね)
    自分と他者、社会そして世界との関係について、再認識させられる話だった。ミステリーというよりも哲学的な話として、いつも自分自分と言って自らが世界の中心だと思い込んでいる家族に読んで欲しいと思った。

  • 京極夏彦そして関口も榎木津も中禅寺も調子悪いですねえ。結末でなんとなくその理由はわかるけどこんな話は読みたくないなあ。マンネリ打破の気持ちはわかるけど。ラストの憑き物落としは爽快です

  • 再読。読むのに握力試される厚みなのも再確認

    帝銀事件、731部隊など昭和の陰惨とした部分がでてきたり、いつもと調子が違う榎木津におや?となったり、長くて重くていつも以上に登場人物の整理がつかなくて混乱しても読むのを止められない

    毎回関口先生に感情移入してしまうが、今回も同様だった。重いんだよね、わかるよ

  • 「鵺の碑」予定されているが、邪魅の雫で当シリーズ終了終だとちょっと寂しい気がする。これで終わらなくてもお気に入りシリーズ終了は寂しいのだけど。
    それぞれ自分の世界で精一杯立ち回っているが、少しずつの勘違いが全体としてこんなにうまく(?)事件になるとは。
    実世界もきっとこうなんだろうな。勘違いしつつも「うまく」回っているならばどこに問題があるのか、自分のことをわかってもらえないというレベルの悩みがあほらしくなる(≖ᴗ≖ )受け取り手の世界は思うようにできないのは当たり前。

    科学者の罪。科学は印籠なのか神なのか。

  • 久しぶりに、未読だった京極堂シリーズを読みました。
    語り口の巧さに引き込まれましたが、中盤くらいで謎の核心が見えてしまったのが残念でした。
    今回読んだのは第1刷でしたが、登場人物の名前が途中で間違っているという初歩的なミスがあったのも残念でした。

  • 京極堂シリーズは面白いのだけど,ちょっと複雑になりすぎている気がするなあ。読解力がないからかしら。

  • ほんとに10年くらい積んだままになってた。本棚を整理していてそういえば読み終えてなかったなぁと思ったので再読。最初から読み直したが全く覚えていなかった。
    内容としてはいろんな事件が次から次に起こっていくが、繋がりが見えず、登場人物が多く、名前を偽ってたりするもんだから状況把握が大変。大変な割に最後までスッキリしない。京極堂の憑物落としもなんだかしっくりこない。なんでそんなに何でも知ってるの?ってほどの違和感。榎木津の傍若夫人さも大人しく、らしくないキャラのまま終わっていく。自作への布石なのだろうか?それに800ページ以上を費やしたのはちょっと長すぎる。
    やっぱり京極堂シリーズは、関口くんがあたふた振り回されて、木場さんが警察のセオリー無視した地道な捜査を続け、榎木津が華麗に現れて引っ掻き回し、最後に京極堂がよくわからない理屈をこねくり回して真相を突きつける。その爽快感たるや憑物落としの真骨頂。そんな展開を期待するなぁ。
    益田くんや青木くんも良いけど、やはりメインキャラ4人の活躍を見たい。

  • 恐らく初版以来の再読。
    さて…この胸のもだもだを解消してくれる本編の新刊が出てくれることを願ってやまないのですが。
    もだもだとは、関君と益田の地味な道行きと、郷嶋と青木の雰囲気に鼻血吹くわ、という点です。

  • 8月の最初に姑獲鳥を読んで、ついに邪魅の雫まで読了してしまった!
    どうしよう!楽しみがなくなってしまった!
    夏休みが終わったらいったい僕は何を読んだらいいんだ!!

    最近になって読書をはじめようと思い立ったのだけど、そのとき手に取ったのがこのシリーズで心からよかったと思う!

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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