魔界探偵 冥王星O ホーマーのH (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827196

作品紹介・あらすじ

講談社ノベルス×電撃文庫
その男の右手には悪魔が住む

尋常ではない剛力で、心臓をくりぬかれた複数の死体。異常にして不可解。無情にして不条理。非常にして不可思議。混迷を極める事件に俺――【冥王星O】は調査を開始した。謎の鍵を握るのは、【涙を流す女】と【傅く女】、そして俺に襲いかかる、奇妙な【右手を隠す男】。だが、何故か俺はこの男を憎むことができない。追いかけるほどに、霞がかる事件に、ただ呑み込まれる俺。終幕に待ち受けるのは、勝利か、敗北か、それとも……。

感想・レビュー・書評

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  • 魔界探偵冥王星O第三弾。話の展開としては「まぁ、そうだろうなぁ」という感じ。「右手を隠す男」のキャラはわりと気に入った。今回「窓をつくる男」の出番が前回ほど無かったのがちょっと寂しい。

  • メモ:秋田禎信

  • 『冥王星O』シリーズ第3作目。

    3冊目ともなると世界観なんかにも慣れてきて、余裕を持って読めますね。
    でもまだこの時は舞城だと思ってた。

    新キャラもバンバン出てきて、ライバルみたいなヤツも出てきて、少年マンガを読んでいるようなテンポの良さが心地良い。
    『V』を読みやすくしたような感じでしょうか。私は『W』よりも好きだ。

    「狭間のバー」のイカレた雰囲気がどうしようもなくツボ。
    一員になりたい。なって隅っこの方に転がっていたい。
    あと、【傅く女】に傅かれたい。

  • 最初のより読みやすかった。一度読んでしまうと展開が気になってしまう。

  • 人を殺すのに名前なんていらない。
    都市で生きるのに名前はいらない。
    【冥王星O】と【ホーマー】の名さえあれば生きていける。

  • 久々に続編読んでみた。今回は3巻目。

    今回も【彼ら】との命を懸けたやりとりは見物。【冥王星O】は死んでも代役を立てれるから当代はますますいつ死んでもわからないスリルみたいなものもある。

    今回は登場人物が割と多めに出てきて物語を彩っている。グロも今回(の中の人)は控え目。

  • 冥王星シリーズ、読むのは二作目ですがやっぱり面白いなあ。
    戦うシーンが特に好き。ダークヒーローアクションといったかんじです。
    これは全部読みたいというか欲しくなってきた…。
    もしや市の図書館に続きがないのは、皆リクエストせずに続編は買っちゃうからなんだろうか。


    【冥王星O】がまたスーパーヒーローという感じではなく非常に人間臭い感じがすきです。
    まあ彼は人間だから「人間臭い」のは当たり前なのだけれど。
    グロいのが平気で面白いエンターテイメント的なダークヒーローが好きならぜひとも。
    誰かと語りたいんだけど例のごとくまわりに知ってる人誰も居ないんだ。

    冥王星Oのグロさはなんというかスプラッター的なぐちょぐちょぎゃあああというよりも、ぎりぎりする機械に固定されて生爪を剥がされていくような、内蔵刳り貫かれた身体がまだぴくぴく痙攣しているような、そんな感じの生理的嫌悪な感じがします。
    グロいというかエグいのかもしれない。
    まあとにかく面白いんだ。
    わたしはああいうヒーロー大好きです。

  • 人間を超越する存在である【彼ら】にとって人間とは取るに足らない、存在しないに等しいもので、【彼ら】から依頼をうける魔界探偵【冥王星O】が【彼ら】と【人間】をつなぐ唯一の仲介者だった。
    人間とは別の次元に生きる【彼ら】。それでも、もし2つの種族が接触してしまったら、【彼ら】に関わってしまった一般の人間はどうなるのか?という部分が書かれているのが本作。

    ストーリーは面白かったんだけど、【傅く女】の美しさや【右手を隠す男】の【ママ】への愛情の深さについて登場人物がまくしたてる感情がイマイチ伝わってこなかった。

  • 結局、ホーマーて何だったのかが分からない。魔界探偵Oは、一応、バイオリンと同じ人物の模様で、次のデッドドールで一連の話としては、完結するのかと思わせる。思考を停止した状態を蟻とたとえ、その蟻を操る右手を隠す男がよい味を出している。

  • 冥王星のなかではこれがいいかな

  • 秋田担当というので読んでみた。まあ、言われればそうかも、といった具合。ジャンルとしてはハードボイルド/伝奇バトルになるのかな? 見せ場は色々あるんだけど、なんかイマイチ乗り切れなかったな。秋田でなければ読んでなかったろうな。

  • キルタイムにはちょうどいいかもしれないです。
    舞城作品に辿りつくまでの前フリだと思えばこそ楽しく読める。
    「ヴァイオリンのV」のほうが雰囲気がいいけれど、今作のが読みやすかった。

  • シリーズ初読。他のも読むべきかなぁ。単体でも楽しめましたが、もっと楽しむ余地はありそう。
    人間がこれでもかと無力な所がいいです。その無力さと共存して生きる皮肉がとてもいい。皮肉なのに真摯な価値観が魅力的。

  • 人間には到底不可能なほどのスピードと力で、心臓を抉り出された複数の死体。
    明らかに【彼ら】が絡んでいると思われる事件の調査に乗り出した【冥王星O】に、【右手を隠す男】が襲いかかる。
    事件の犯人・ホーマーはこの男なのか?
    事件の背後に見え隠れする【涙を流す女】とは何物なのか?
    複雑に絡み合ったホーマー事件を追う冥王星Oに待ち受けるものは…。

    講談社ノベルスからは二冊目の魔界探偵シリーズ。
    冥王星Oの中の人(?)的に、「ヴァイオリンのV」の正当続編と言っていいのかな。
    楽器少女に対する執着がきれいサッパリ消えてるように見えるのがアレですが、その辺は【彼ら】の能力でどうとでもなるし。

    今作でも冥王星Oは【彼ら】とのハードなバトルを繰り広げています。
    強い上に人間をガガンボ程度にしか考えていない奴らなので、まあ容赦ないことこの上なしですよ。
    鬼畜人外が繰り広げる殺戮という名の内ゲバ、それが魔界探偵シリーズ(…)。
    そんなただの人間には到底太刀打ちできないような戦場で、冥王星Oが選んだもの。
    彼の決意が今後のシリーズにどう関わっていくのか、楽しみです。
    少なくとも講談社ノベルスで出る作品は、しばらくこの【冥王星O】なのかな。

    しかし、今まで【冥王星O】は何人くらいいたんだろうか?
    「ウォーキングのW」で初めて人間の冥王星Oが誕生したんじゃなかったっけ?だとしたら今作(とV)の冥王星Oはまだ三人目ってことになるんだけど、窓さんはこれまでにたくさん冥王星Oがいたと言っているし…。
    時系列がいまいちわからない。
    他の作品を一通り読んだら、もう一度読み直さなきゃなあ。

  • 「V」の後に読みましたが、今回はちょっとインパクトが弱いような・・・。

  • 冥王星シリーズ3冊目。とうとう純粋に楽しく読み通すことが出来た。前2作と比較すると、もう一つ評価を上げたくなるほど。
    ハードボイルドタッチなんだけど、Vと違って舞城の贋作のようなあざとさがないし、【窓をつくる男】のキャラもWに近い感じで魅力的。【右手を隠す男】とのライバル対決のような展開も素直に楽しめた。エンタメ小説として十分な出来だったと思う。

  • 講談社ノベルズと並行して、電撃文庫でも同時執筆されるシリーズ物。

    被害者の正面から一撃で心臓を抉り取る連続殺人事件が発生。事件の情報はメディアに波及し、犯人は「四本指の手」の凶器を持つホーマーとされ、世間を賑わす。
    【冥王星O】は事件の調査を開始し、【冥王星O】を嫌悪し【ママ】を愛する【右手を隠す男】と出会い、【傅く女】に情報をもらい、そして【涙を流す女】と対峙する。


    文章自体が何となく読みずらかった。
    内容も、【右手を隠す男】との『アリ』バトルが2/3を占め、かといって意外な展開のバトルでもなく、物語にどんでん返しもなく、最後のオチでヘェーて感じの、とても普通の作品だった。ただ【傅く女】のキャラは最高!

  • 前2作に比べると謎が弱い

  • 今回は結構面白かった。ハードボイルドな感じが格好良い。

  • 電撃文庫のは読んでいないが、ノベルス版二冊めを読む。最初のよりは文体が肌にあって読みやすかった。

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