獣の樹 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.71
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本棚登録 : 458
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827271

作品紹介・あらすじ

ある日ある朝、西暁町で、十四歳くらいの僕が馬から生まれる。記憶も名前もない。でも名前なんかいらない、と僕は思う。自分が誰だってどうでもいい…のに、正彦が僕を弟にする。それからヒトとしての生活にようやく馴れてきたところに蛇に乗る少女楡が現れ、僕を殺人現場に誘う。冒険が始まる。失踪した父親。地下密室。獣の大革命。そして恋。混乱と騒動の中、僕は暗い森を駆ける駆ける駆け抜けていく。舞城王太郎が講談社ノベルスに舞い戻り投下する、新しい小説。

感想・レビュー・書評

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  • たった今読み終わりました。
    難しい!
    色んな宗教感とか倫理とか歴史とか化学とかが混ざりあってるけど。

    他の方のレビューはまだ読んでいないのですが、
    自分は自分であるけれど、何者でも無いし、何者にも為れる。
    …という感じなのでしょうか。

    あぁっ、終わり方がズルい!

    舞城作品はそこまで数を読んでないですが、
    うっ…となる描写はあるものの、読みやすい方ではないのでしょうか。
    ぐるぐると回る。
    主人公の脚のように凄い早さで駆け抜け、戻り、また進む、という印象の作品でした。

  • 『娯楽』★★★★★ 10
    【詩情】★★★★☆ 12
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★★★☆ 8
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★☆☆☆ 2
    「作家」★★★★★ 5
    【尖鋭】★★★★★ 15
    『奥行』★★★★☆ 8
    『印象』★★★★☆ 8

    《総合》81 A-

  • 2021/04/24

    ・後半に入ると展開が二転三転四転五転くらいして目まぐるしい

  • あまりにも舞城らしい話。

  • 何だそれ、という設定や展開をすんなり飲み込めてしまう文体。つまりいつもの舞城。要所要所に刺さる一文が入る。
    もう終わるけど大丈夫なのか…?と思ったら大丈夫じゃなかった。

  • 舞城王太郎なら、どんな突飛な設定でも受け入れられるんだけど、これは何だかなあ。いや、キャラも設定も面白いんだけど、消化不良の感がしきり。ここで終わっちゃうの?みたいな。初期の舞城作品読んでから、随分久しぶりなんだけど、文体は普通になったな。

  • 大蛇達が世界に向けて主張している所で読むのを断念した
    舞城の本はアクが強い本があってこの本もその口なんだけど本に入り込めないと途端につまらなく感じる
    NECKの方が面白いと思った

  • 作者の頭の中は、私と全然違うんだろうなと考えずにはいられない。
    想像を超えた展開。

  • ヒトとは何をもってヒトとみなされるのか?
    馬から生まれた少年の自分探し。

  • 面白かった!

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著者プロフィール

1973年福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』でメフィスト賞を受賞しデビュー。2003年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』など著書多数。2012年『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳、短編映画『BREAK』や短編アニメ『龍の歯医者』『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などを手掛けている。

「2015年 『深夜百太郎 入口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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