軍師二人 (講談社文庫 し 1-17)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061835696

感想・レビュー・書評

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  • 戦国の世にあっても、男と女を巡る環境にそう違いはないらしい。場面場面を端折っている割に、生々しい。

    個人的には渡辺官兵衛の話と表題作が好きだ。

  • 2017.6.1(木)¥100(-2割引き)+税。
    2017.7.10(月)。

  • 時代は関ヶ原の合戦から夏の陣あたりの武士が主人公の短編集
    軍師二人は後藤又兵衛と真田幸村の話

  •  中公文庫『一夜官女』の4編を含む8つの短編集。

  • 表題作の他に歴史モノを収録した短編集です。
    歴史好きなインテリおじさんのためのちょびっとエッチな歴史小説集ってとこかな(笑)

  • 短編集であるが、幾つか共通点がある。
    時代は、関ヶ原前後であり、登場人物は奇人、変人、超人である。
    そして、常人からは奇行に映るだろう行為、例えば仕官だったり、恋慕だったりだが、を描く。(だから物語になるのかもしれないが、他の司馬作品と比較して、異常度が高いような気がする)

    とはいえ、不思議と感情移入できるのは、誰もが持っている異常さを抜き出しているからだろう。凡人と奇人の違いは、行動に移すか否かの違いなのかもしれない。

    また、女性視点での描写も多く、個人的には面白かった。史実だけでなく、こういう話も書ける守備範囲の広さ、司馬さんは本当にすごい。

    時代背景の説明は最小限で、心理描写が豊富なので読みやすいと思う。

  • 時代のスキマが満ちていく感じ。

  • 短篇集。サラリーマンの読む漫画のような、なんだか妙に男臭くそれでいてあっけらかんとしていた話が多かった。少し新鮮。

  • 主役以外の武将や女性の視点から関ヶ原等の戦役を描いている、読み切りの8編小説です。中でも侍大将の胸毛は面白かった。
    最後の「軍師二人」とは後藤又兵衛と真田幸村のことで大阪冬の陣・夏の陣をもっと詳しく知りたい方は「城塞」をよむべし。

  • 短編集。いくつかは他の短編でも読んだことのあるものだった。その再読のものになるが、「一夜官女」と「侍大将の胸毛」は趣きの近い作品で、男と女の思いながらもお互い障りがあり、その気持ちだけを持ち続けるという、パターンではあるしもどかしいが、なにか気持ちをくすぐられるような好きな話だ。「割って、城を」「軍師二人」は初めて読んだが人の心理をおもしろく表現してある。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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