大包囲網 上 (講談社文庫 く 22-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061852525

作品紹介・あらすじ

ブッシュは、リストの最初の名前に過ぎなかった。大統領を暗殺したあとで、さらに五人を狙わなければならないのだ。-コロンビアの暗黒組織メデジン・カルテルによる合衆国政府要人暗殺計画は、悪魔の冷酷さで準備されはじめた。『デビル500応答せず』『ミノタウロス』に続くグラフトン・シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 舞台はパパ・ブッシュの時代の話になっています。アメリカの大統領が小説に出てくるのは多いですが、実名で出てくるのは珍しいですね。副大統領も出てきて、これは、大統領が登場する以上に珍しいです。

    陸上勤務のグラフトンです。いやぁ、トム・クランシーの『日米開戦』『合衆国崩壊』以上に、混乱したアメリカが描かれています。この作品が出た頃は「そんな事はないよね」と思っていましたが、いま読んでみると、あながちあり得ないこととは思えない所が怖いです。

  • S.クーンツのシリーズであるが、ちょっと異なる趣きとなっている。それは、本作品が軍事というより国内問題にテーマを求めているからであり、軍人である主人公が何故かその解決にあたり奮闘するところにある。ストーリーは、アメリカの病巣である麻薬シンジケートが腕利きのスナイパーにより、大統領を含む政府の要人を次々に暗殺する。無政府状態直前のなかでシンジケートとのギリギリの攻防戦が描かれるというものであるが、さすがストーリーテラーのS.クーンツは、この違和感などものともせず物語を前進させる。あっぱれである。

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