- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061854123
作品紹介・あらすじ
凄みを増した清水ワールドの作品群。家族四人で焼き肉屋へ出かけて食事する光景を描いただけで、ジワジワとおかしさが襲ってくる表題作「ビビンパ」はじめ、賀状だけで綴る人生、碁の迷勝負や、作家のところへ押しかけて自分の波瀾の人生を小説にしてくれという男の話など過激に知的な大爆笑パスティーシュ。
感想・レビュー・書評
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どこにでもある何の変哲もないビビンバ。ストーリーはまことに平坦。焼き肉店での家族団欒。焼き肉店での登場人物はいたって普通。どこの家族にも見られる光景をそのまま描出しているだけ。なぜかこれが無性におかしい。いたって普通に振る舞っている登場人物。これらが清水義範の手にかかると一大スペクタルへと変貌を遂げる。日常に客観というフィルター通して眺めることにより生ずる諧謔。目の醒めるような驚きと興奮に心踊った。
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平成はじめにチャットを使って小説を書いたり、古典のパスティーシュをしてみたり。いろいろやる人だなあ。
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アイディア一発でオチがないのです。
ちょっと物足りなかったのです。
随分前の本なのですが、発表された当時に読んでいれば、感想はまた違ったのかも知れませんです。
巻末の解説がとっても変なのです。
ビビンパ以外の作品ばかり解説しているのです。
全然ビビンパの解説になっていないのです。
どういうことなんでしょう。
そういうことなんでしょう。 -
(メモ:高等部1年のときに読了。)
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誰もが何気なく生きているようで、やっぱりそれはひとつのドラマ。
その一部分を切り取っただけのドラマ性のないドラマ。
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清水義範の中ではどちらかと言うと駄作に入るだろう短編集。