46番目の密室 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061858961

感想・レビュー・書評

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  • 火村英生が探偵役の作家アリスシリーズの第一作。いつ読んだかも忘れたくらいの久々の再読。エラリー・クイーンを敬愛する作者らしく、真相解明までのロジックはさすが。ただし密室のトリックはいまいちかな。。なにげにカレーのエピソードも書かれていたのね。

  • 初めてのアリス。まさかの関西弁に違和感があって、最初は戸惑いました。そのうち慣れるのだろうけど。

    冒頭の部分があったので、犯人は彼ではないのだろうな、とか捻くれた事を考えながら読み進めてました。
    密室トリックを得意とする巨匠が密室で殺され、不可思議な状況がさまざまに起こって謎を深める。
    ストーリーの進み方は王道ですね。もう少し、冒頭の部分が深く関わるかと思ったのですが、彼についてはあっさりというか。
    しかし、動機がビックリですね…かなり古い作品でしょうに、今ならともかく発売当時にこの動機は受け入れられたのでしょうか。

  • 2015-09上旬読了。
    有栖川有栖は読みやすい。
    なんだか火村先生の説明の感じに違和感があったけど、これは1作目だったのか。

    私が考えた犯人は有栖と一緒だったから、
    しっかりミスリードに乗ってしまった。

  • 読みやすくてわかり易かった

  • 作家有栖シリーズ1作目。

    学生有栖シリーズとだいぶ印象が違う。
    でも解決向けて情報が出てくる感じとか、
    これは不可能!っていうのををちゃんと示していくところは相変わらずで、フェアな印象を受けます。

    それにしても、動機がいつも拍子抜けなのは
    この作家さんの特徴なのでしょうか。

  • シリーズ第1作。

    雪の降る館で行われる連続殺人事件。
    そこには、パーティーで集まった推理小説作家と編集者たち。
    シチュエーションは王道そのもの。

    事件は趣向凝らした様々な手掛かりや現場状況がある。

    事件の解決は、トリック重視に対する批判そのものと言えよう。
    ただし、偽物と本物をジャッジするのはその世界観つまり作者のメタレベルの構想でしかないように思う。
    とは言え、限定的ではあるが、作者は作中で神と言える。

    ただ、動機の検討がなぁ。

  • 作家有栖川シリーズはかなり好きですが、これはかなり時間をかけて読了。

    ミステリーの巨匠の家にパーティーに集まった面々が不可解な密室殺人に巻き込まれる話。
    家には、消防士の父の殉職後に巨匠に引き取られた光司とか、天上の推理小説をめぐって争う編集者、巨匠と男女関係で揉める作家たちなど、動機のある人がいっぱい。
    レビューで「動機がひどい」と書かれてたから、一体どんな下らないことでと思ったら、ラストはホント拍子抜けだった…
    これならまだアリスの考えた光司説の方が良かった。
    色んな伏線・ネタを持ったキャラがいて、読者を翻弄させておいて、落とし所は全然推理できそうにない所にあるって…
    推理小説は基本的に、一般的な日本人の感覚を基に作られてる。この場面では普通こう行動する、こう感じる人が多い…それから外れて行動するから、何かこの人怪しいな?ってなるわけで。
    それは日本国内のマイノリティからしたら嫌だろうけど、推理小説がそれをフォローする義務はないし…
    なんか、実は隠し扉がありましたとか、犯人は双子でした!みたいながっかり感。
    途中の推理小説談義や火村教授の講義は、抽象的すぎてやや興ざめ。

  • うーん、あまり入り込めず、読むのにかなり時間がかかりました。

    もっともっと、「フラッシュ・バック」の火事の部分がぐいぐい絡んでくるのかと思ってました。

    文章は読みやすくで好きですけども。

  • 作家アリスシリーズ1作目。以前に一度読んでいたが、作家アリスシリーズを読んでいきたいと思い再読。相変わらず文体も読みやすく。面白い。シリーズを読んでいきたい。

  • 有栖川有栖、名前がとっても印象的で知ってはいたけど、今回初めて読んだ。
    話の進み方や解決もおもしろいけど、それ以上に文体がすごく読みやすくて温かみがあるのがいいなと思った。一人称視点なので有栖川有栖というキャラの性格もあるし、文章自体もなんだか落ち着く心地の良い感じ。

    作中にいろんな密室ものの小説の名前が出てきたので、読んでみたいなぁ。

    有栖川有栖って作中で言ってるようにほんとに本名なのかな…親すごすぎる…。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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