本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061950443
感想・レビュー・書評
-
家康があくまでも主人公ではあるが、本巻のもう一人の主役は大久保長安。それから伊達政宗も重要人物として絡んでくる。
徐々に大坂の役へと向かうさまが描かれているが、山岡は大坂の役を、さまざまな勢力が複雑に絡みあった結果生じてしまったように描こうとしているのが興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
加藤清正の心意気に感動する巻。やっと大坂の陣が具体的に見え始める。
-
泰平の策謀家大久保長安が死ぬ。
妄想が発端となって乱の風が吹き始める。
家康の心もまた崩れはじめる。
於こうの幽霊が出るくだりが好きだった。
淀君の暴走が常に秀頼を失わないためにあることがやっと解った。悲しい。
泰平の策謀はせいぜい金持ちになってやろうぐらいのもんなのに戦国に生きてきた人々は大それたものに感じてしまうんだなぁ。
なにか現在の闘争も妄想が多分に関係していると思った。
四方に枝を伸ばすからこそ大樹らしく、何か偏った人間はろくなことにならないのがこの小説の特徴。
人間に正邪は無いとする家康の人間観が披露される。 -
2009/4/27 読了