- Amazon.co.jp ・本 (138ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061957633
作品紹介・あらすじ
小学2年生のつくしちゃんは、「魔女」の家のわきをとおらないとおうちに帰れません。そのおうちの垣根のすきまからのぞくと、見たことのない草がはえているお庭と、青い三角形の帽子をかぶったような白いおうちが見えます。
そこに住んでいたのは、すぎなさんというおばあさんでした。すぎなさんが庭で育てているのは、シソ、アロエ、ドクダミ草、サンショウにバジル、月桂樹にトウガラシ……。垣根に〈毒がある草もあります〉なんて注意書きをはるから、魔女だなんて誤解されてしまうのです。
ひとりぐらしで、あまり人とお話することのないすぎなさんは、垣根のすきまからのぞいたモスグリーンのお目目の女の子が、とっても気になるようになりました。すると、なわとびを忘れたことに気づいたつくしちゃんが、すぎなさんのおうちにやってきて……。
小学2年生のつくしちゃんと、おばあさんのすぎなさん。年の離れたふたりが、それぞれの目線で、交互に物語をリレーしていきます。赤ん坊もお年寄りも、外国の人たちも、みーんな手を伸ばせば届くところにいるんです。
すぎなさんのお庭でとれたハーブや植物でつくったお料理が、とてもおいしそう!
感想・レビュー・書評
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感動した
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ほっこりするお話。最後の町内会長さんが謝るシーンは、急展開すぎたかな〜
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魔女の家と噂されているすぎなさんと、転校して来たばかりのつくしちゃんの交流のお話。
2人の視点が交互になってます。
2人の交流はいいんだけれど、町内会長さんのキャラ、必要だったかな…?
あんなにすぐ性格変わんないだろ、と思うし、町内会長までやる人にしては、性格がひどすぎないか??
あと、つくしちゃんのハーフ設定に意味がない。 -
ひとりぐらしのすぎなさんは、庭で薬草をたくさん育て、「魔女」とうわさされています。小2のつくしちゃんは、そんなすぎなさんの家のわきを通らないと学校へ行けません。ある日、「ああ、なんて健康な人間の血のにおいだこと」という、すぎなさんのつぶやきをつくしちゃんが聞いてびっくり。なわとびを落としてきてしまいます。年のはなれた2人の交流が優しい気持ちにしてくれる物語です。
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まはらさんも陣崎さんもだいすきなので手に取りました。
イギリスと日本のハーフの女の子つくしちゃんと、1人でハーブや野花を育てて暮らすおばあさんのすぎなさんの、可愛くてあたたかな物語。
すぎなさんのつくるつくしの卵とじ食べたい。ちょっぴり苦い春の味を口に含みたいなー。