- Amazon.co.jp ・本 (652ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061963597
作品紹介・あらすじ
大正14年、第一書房から刊行されたこの秀逸な訳詩集は、日本の現代詩に多大な影響を与えた。のみならず、多くの読者に愛読され続けた。訳者自身による度々の改訳のあと、著者満60歳、全面にわたり改訳された昭和27年白水社版、上田敏『海潮音』と並ぶ、雅趣豊かな名翻訳詩『月下の一群』。
感想・レビュー・書評
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言葉の響きや、句読点のリズム、漢字のかたちや、行間のたたずまいが、もう芸術的です。
心血を注いだというのか、魂魄をとどめたというのか、とにかく言葉の持つ力に圧倒されます。心に迫ってきます。読んだときは、ほんとに日本人に生まれて良かったと思いました。
広辞苑を傍らにおいて読まないとわからない言葉もありますが、次々と新しい言葉が目の前に現れて、世界がひらけていく感覚は、新鮮で、驚きの連続です。
いままで曖昧とした感覚でしかなかった世界が、言葉を持つことによって、はっきりとしていくこと。それが詩の持つ力で、与えてくれる感動なんだと思います。
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2019年6月29日に紹介されました!
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描かれし季節の写真。
華麗な人間心理。
天を見上げれば何が降る?
嗚呼、これ以上美しいものはないであろう。
月に反射する太陽の光は、
きらきらとした詩に変わり、
僕たちにふりそそぐ。
清浄に。
正常に。 -
立ち読み:2011/2/5
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480夜
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日本語をここまで美しく表現できる人がいることを、
同じ日本人として光栄に思います。
素晴らしいです。
グールモンさんにであえたことも光栄です。 -
一日一堀口大學。