最悪

著者 :
  • 講談社
3.56
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感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062092982

感想・レビュー・書評

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  • ところどころで「もう最悪ぅ〜」と言いたくなります。
    物事がだんだん悪い方に転がっていき、
    悪い出来事が続く様子に気が重くなりました。

    昼間っからパチンコやってる和也の不幸は
    痛くて怖い思いをした部分くらいしか同情できないけど、
    町工場の川谷社長は真面目に小さい仕事も一生懸命
    やっきたのに、少しずつ深みにはまっていくのは
    見ていて(読んでいて)辛くなります。
    なぜ途中で立ち止まらなかったのよ!
    まだ引き返すチャンスはいくつかあったのに。

    心や時間に余裕がなくなると、追い詰められて
    判断を誤ってしまうんだ・・・
    周りに振り回されていなければ、きっと
    川谷社長も冷静に対処してやり過ごすことが
    できたはずなのに。

  • 普段読んでる大好きな奥田さんのタッチとは違う。悪い事って連鎖するんだね。気をつけなきゃ。っていうお話しでした。

  • 一つの事件に関わる4人の状況が交互に書かれていて、臨場感があった。
    それぞれ抱えている問題は違うけど、自分のことを最悪と思ってしまう気持ちもよくわかる。

  • ははは(^^;ホントに最悪だ(笑)序盤からどんどん最悪なことが作中人物に降りかかり後半で一気に挽回かと思いきや最後まで最悪(爆)いや、闇の中での小さな光くらいはあったかもだけどこのページ数でこの読後感( ̄▽ ̄;)はっきり言って好き嫌いはわかれるとおもう。好感持てる人物が脇のコビーと山口社長だけ(笑)

  • 気分が滅入っていると読んだら余計の落ち込みました
    元気なときに読みましょう

  • 金子シティおすすめの本。300ページ近く3人の最悪な人生がそれぞれに流れて、出会ってからは一気に進む。もうなにこれ…最悪すぎる…あのポップな金子シティのおすすめこれって、イメージぜんぜんちがう!最終的にはまた嫌なことは起こりえそうなリアルな終わり方。特に川谷の"最悪"は、本当にありそうで苦しくなった。

  • 川谷信次郎、藤崎みどり、めぐみ、野村和也

  • 不幸は個人のもので、他者から与えられるもので、相対的には測れないもの。だからこそ、最悪という題名が、怖い。
    最悪な事情なんて、どこにでも転がっている。現状の改善とか努力なんてことが、馬鹿馬鹿しく思えてくる。
    非道い話だ、本当に。
    いま、頑張ろうとしている人には、お薦めしません。

  • “最悪”とはこのことです、という模範的な小説(笑)

  • 全く無関係の三人の主人公の「最悪」な出来事を綴り、
    関係なかった三人がふとした出来事で絡まって行き、また更に最悪に。

    もうやめてあげてっていう群像劇。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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