ザ・ハウス・オブ・グッチ

  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062109703

感想・レビュー・書評

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  • 映画→原作の順番。このご時世なので平日の午前中を狙って観に行った。(ちなみにGUCCIは身に付けておらず)
    Jared Leto演じるPaolo Gucciのスーパーマリオっぽい抑揚&イタリア語訛りの英語も含め(⁉︎)気になる箇所がちらほらあったので、この度パンフや原作の助けを借りることに。

    映画内のキャラ分けがはっきりしていたおかげで、複雑怪奇な相関図を大方理解することができた。有難いことに映画には登場しなかった血縁者らも本書の巻頭にまとめてくれている。ついでに外部を取り巻く人達も…と言いたいところだが出てくる数が膨大なんでここは頑張ってついていくことに。(大半は読後1日もしないうちに忘れるだろうけど何とかいけた笑)

    本も映画も出たのだから、大きな声で言ってもとっくに大丈夫なのだろう。『ゴッドファーザー』とは少し異なるが第二世代は、家業に対する家族同士の結びつきが異質。(映画のレビューにもあったが)とことん男性的、Aldo Gucciなんか勘とガッツだけで動いているようなものだ。(映画のPaolo Gucciはちと道化が過ぎていたとこの辺で勘付き始める)

    経営権が第三世代のMaurizio Gucciに移行、新進気鋭のデザイナーやディレクターの起用を皮切りにGUCCIの再興を図ろうとするも、そのやり方は結局独裁体制を継承しているようにしか映らず。寧ろ映画の役柄からは想像できない、暴君めいた一面すら顕著に現れていた。
    逆にもし映画を観ていなければ、自分はPatriziaをただの悪妻としか認識しなかったかもしれない。

    映画もまだ公開中の為ここまでしか書けない…汗
    本書の会話は多少脚色されているだろうけど、紛れもなく「嘘のような本当の話」。ノンフィクション大好き人間である自分は全幅の信頼を寄せて、ついでに野次馬根性も動員しちゃって、この悲喜交々なお家騒動を見物していた。
    シナリオもさることながら一族の輝かしい功績や彼らの手を離れた後でGUCCIを立て直した人々(Tom Ford活躍のくだりは胸がスッとした)にも今更ながら賛辞を送りたい。ブラーヴォ!

  • スーパーブランドを創設した一家と会社の歴史。一般人には理解し難い世界。幸せに生きるとは、 難しい。。
    複雑なヒストリーを一つずつテーマ毎にストーリー展開する書き方は、分かりやすく、秀逸。

  • 2022年1月映画化
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00099950

  • 非常によくまとめられていて、読み物としてよくできていると思います。私は単なるトム・フォードのファンなので、彼が出てくるところと他の部分では熱心さが違いましたが。これを読むとアルノーが大嫌いになるんですが、それとビジネスとはきっと別の話。

  • 登場人物が多く混乱した。

  • 1冊でNHK教育(イタリア手工業ドキュメンタリー)、東海テレビ(愛憎昼ドラ)、テレ東(世界的買収劇)が番組を作れるっていうぐらいバラエティに富んだ内容が読めて非常にお得。

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