リトル・バイ・リトル

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062116695

感想・レビュー・書評

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  • ふみは高校卒業後、母が失業したこともありバイトをし、たまに柳さんに習字を習いに行く日々。母の紹介で知り合った周と出かけるようになり立ち止まっていた時間が動き出していく。淡々とゆっくりした印象。

  • 母と異父妹のゆうちゃんと、私。

    近所の習字教室の柳さん、ボーイフレンドの周、かつての父。

    高校を卒業してから、アルバイトをしながら過ごす日々で
    私はあれからいったいどれくらい成長できたか、時折押し寄せる不安を抱えながら
    遠ざかっていく人、近づく距離感、出会い別れをゆらゆらと繰り返していく日常。

    あるよね、あれから自分はきちんと成長できているかな、って、ふと首を傾げたくなる気持ち。
    エアガンで打たれたとかやはり著者特有のひそかな暴力が眠っていた)^o^(

  • 高校時代に読了。

  • 文章が私の中にするすると流れていく。
    彼女たちの未来が少し気になる。

  • 彼女の文体すきだなぁ。
    とか思ってたら、解説に文体の話が出てきた。

    話すように書く、ってことができている作家なんだって。うーん、確かにその通りかもしれない。

    彼女の独特な、でも癖のない話し方が、すらすらーって文章になって、さらさらーって読めちゃう感じ。
    だからこんなにリアリティがあるのかなぁ。


    このお話は、恋愛だけの話でもなければ、家族だけの話でもない。バイトとか趣味とか、いろんなものがいっしょになって、少しずつ成長していく女の子の話。
    すごいインパクトとか感動とかないけど、読んでて気持ちいい。

    習字の先生の言葉はぐっときたけど。
    「こんなことになるなら、百歳まで一緒に生きようと言えば良かった」ってやつ。

  •  小説って、つい非現実的な世界を求めがちだけど。
     このお話は等身大なんだよねえ。
     年頃の女の子の、日常。

     この描写は必要だったのか、とか、
     何の意味があったのだろうと思うこともあるけれど、
     そう言えば、私たちの生きているこの世界も、
     そんなものだ。

  • 男の子と女の子を取り巻く日常的な話



    主人公の家族の関係がいいなって思ったけど、確かに決していい環境にいるというわけじゃない



    まぁ、ちょっと甘酸っぱい青春ものって感じです



    ユウちゃんが可愛いなぁ笑

  • 「家族」がテーマの作品ですが、母と、異父の妹、そして、二番目の父と不思議な関係の家族の話です。

    主人公の様に、少しずつ、少しずつ成長していきたいです。




  • この人の書いた小説を読み始めるときはいつも真っ白なキャンパスに向かっているような気持ちになる
    そこに塗られていく色は淡い色ばかりで
    それは私が持っている色と同じ色で、すっと抵抗なくキャンパスに染み渡っていく
    そんなイメージがする


    リトル・バイ・リトルは小さな恋の話
    笑顔の大切さを教えてくれる
    少し物足りないかんじがするけれど、その物足りなさも味だと
    ナラタージュも好きだけれどこっちも楽しめた

  • 文章がまだ稚拙。入っていけなかった。恋愛の部分だけを切り取れば少女マンガによくあるようなありきたりなストーリー。それでいて周に対する主人公の気持ちがわからない。
    家族を描くにあたっても、大事な部分も表明をなぞっているだけで核心には触れず、こちらもどこか中途半端。
    そして終わり方が。うーん。良くも悪くもふわりと浮遊している感覚。

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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