魔王

著者 : 伊坂幸太郎

• 講談社 (2005年10月20日発売)

感想・レビュー・書評

[saputaさんの感想 · 2013年11月4日]

超能力を持った兄弟が、社会の大きなうねりに対抗するお話し。

[gaigai1020さんの感想 · 2013年8月31日]

「魔王」と「呼吸」の二部から構成されていてどちらも超能力を持つ安藤兄弟の話。「魔王」は安藤兄、「呼吸」は安藤弟の話。憲法９条改正を提案する首相犬養が小泉純一郎を思わせる。集団思想に流される世の中に安藤兄弟が警鐘を鳴らす。

[ユウキさんの感想 · 2013年8月23日]

多分、私はこの人の文章が好きではないと思う。
限りなくラノベに近い文章。平気で一ページくらい会話文のみだったり。いや、そういう手法はあると思う。でも、この作品の場合は単に状況を説明するためだけの会話文で、このことが書き手の筆力の無さを如実に物語っている。それに、時々言葉の使い方もおかしい気がする。「とうとうと」とか、「さめざめと」とか。明らかにその言葉とそぐわない場所で使われているけれど、何かの効果を狙っているのだろうか。いや、そんなことが有り得るのか？　とにかく、かなり売れている人のはずなのに、この程度の筆力とは…。
内容的には、「魔王」が「考えろ考えろ」の物語で、「呼吸」が「考えない考えない」の物語。ふーん、くらいで感想が浮かばないのだけれど、何か別の小説のサイドストーリーを読んでいるように感じた。

[a t s uさんの感想 · 2013年8月21日]

現実とは少し違うけど、今の日本が抱える問題と似ているなって思ったので再読で個人的評価がだいぶ上がりました。もっと私も考えよう。

[キさんの感想 · 2013年7月17日]

流されるな。考えろ。決してはっきりとした答えはくれないけれど、これは今世の中に絶対に必要な一冊。

[takabeatさんの感想 · 2013年6月26日]

モダンタイムズから読んでしまった…
安藤商会の謎が解けた。
大衆の中の何にも考えてない大衆の俺。
憲法改正の所はビックリ。今の首相がしようとしていること、そのまま。

[tomoeさんの感想 · 2013年6月19日]

シューベルトの「魔王」は、中学の音楽の授業で聞いたのだっけ？
感想文書かされて閉口したけど、非常に印象に残っている音楽です。

ひたひたとしのび寄ってくる恐怖に気づいているのは自分だけかもしれないという焦り・・・。

物語としては、あまりにもあっけなく途中で終わってしまったかのような作品でしたが、考えること、考えないことのバランス大切さについて、ふと考え込んでしまいました。
あぁ、私は考えるタイプの人間なんだ。(笑)

[さとうさんの感想 · 2013年6月16日]

習作、もしくは原作としてのプロットなのかな？という印象が強い。世の流れがガラリと変わるあたりの話にもう少し厚みがったらなぁと思いながら読んだ。スティーブン・キングのデッドゾーンを思い出した。

[fuji10erさんの感想 · 2013年6月14日]

生きてると、こういうこともありますね

[読書の犬さんの感想 · 2013年6月12日]

特殊な能力を持つことに気づいた人間が、威力を確かめるプロセスが新鮮な感じだった。一度も想像したことがなかったから。
消灯ですよ！の詩織ちゃんの存在がほんわかしてて良かったな。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。