- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062135276
感想・レビュー・書評
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口先八丁で恐喝紛いの小金稼ぎをしている主人公とその相棒をめぐる話。平さんの従来作とは雰囲気も違う。読み物として読んだが、あまり好きではない。
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口先一つで何でも売りつけるセールスマン『檜垣』。雇われた初日に、高校の同級生である社長が逃げ、無愛想な秘書の女からセクハラの慰謝料取立ての仕事を持ちかけられる。
口のうまさが取り柄の男と、美人とは言い難いおそろしく無愛想な女が組んで恐喝まがいの取り立てをする。金額も数十万だし相手に強烈なダメージを与えるわけでもないので、爽快感は乏しいけれど、身の丈を守っているから上手くいくんだろうなという感じ。さらにはゆすられた相手が、今度は仕事を持ちかけてきたりするところが面白かった。 -
そんなに悪い事ではなかった
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主人公は、なんだか全然良い奴じゃないし、主人公がカツアゲする(笑)相手も何かしら悪いことしてるやつだし、カツアゲが成功してもスカッとしないし…。ずっと良い気分になれないおはなしでした。
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面白かった。
里奈と桧垣はいいコンビ
最初は物足りない感じでしたが、読み進めていくうちに、桧垣の小悪党ぶりが面白くなってきた。 -
人間は幸福を求める。だから、いつまでたっても、どこまでいっても、不幸なのだ。そして、不幸を手っ取り早く埋めるのは消費だ。・・・彼らの心にあいた穴に手を突っ込んで揺さぶるのが、檜垣は面白くて仕方ない。
そうして多くはない金額を詐取してきた。
多くを望んだら失敗する。
ちょっと魅力的な小悪党かな。 -
タイトル通り誰でも出来ちゃうようなちょっとばかし悪いことを、コメディタッチに描いてるのかなと読む前はワクワクしたけど、実際は全然違った。どれも誰もが出来るような悪事ではないし、更に後味が悪い。読むのが結構しんどかった。
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こんな口のうまい営業が家にやってきたら
うーむ、面倒で要らぬものを契約してしまいそう。
危ない・危ない。
騙すほうから見たらこんな感じなのか
と体験できないことを体験したかのように感じられるのが読書の楽しみだったなと感じる内容。 -
逮捕されない程度の脅しや詐欺で生きる檜垣。大金を掴もうとするから失敗して痛い目に遭う。小金で満足すればいい。もうけ話の誘惑を退け、檜垣はそうした哲学を貫き続けることができるのか。
平作品の中では、少し黒いところのある作品で、平らしい伸びやかさ爽やかさに欠ける。