ふじこさん

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062139496

感想・レビュー・書評

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  • 大島真寿美のデビュー作を含む短編三つが収録されている。いずれも、日常に疲れ、うまく適応できずにいる子供が主人公だ。なんてことのない話だけど、表題の「ふじこさん」が一番面白かった。

  • 書影は<a href="http://www.bk1.jp/product/02799815">こちら</a>

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062139499/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://blog12.fc2.com/image/noimage.gif" border="0" alt="ふじこさん"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4062139499/yorimichikan-22" target="_blank"> ふじこさん</a><br>大島 真寿美 (2007/06/21)<br>講談社<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062139499/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>離婚寸前の父と母にはさまれ、何も楽しいことのない毎日を送るリサの前に現れたふじこさんは、乱暴できれいで、あっけらかんとしていて、今まで見たことのない、へんな大人だった…。幻のデビュー作を含む、著者会心の短編集。</strong></p></blockquote>
    表題作のほか、「夕暮れカメラ」「春の手品師」

    どの作品も、自分の身の置き所をきちんと見つけられずに不安を抱える少女が主人公である。秋に近い夏の終わりの夕暮れ時のようなさみしさが全編にただよっている。そんななかで、それぞれの作品中の少女たちは、別居中の父の恋人だとか 自分の遺影を求めるおばあさんだとか 街角で出会った不思議な手品師だとかのなかに無意識に自分の探しているものを見つけようとしているのかもしれない。
    不幸せなわけではないがなにか居心地の悪い 揺れる季節(年頃)が絶妙に描かれている。
    どれもよかったが「春の手品師」が特に好きだった。</font>

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著者プロフィール

1962年名古屋市生まれ。92年「春の手品師」で文学界新人賞を受賞し同年『宙の家』で単行本デビュー。『三人姉妹』は2009年上半期本の雑誌ベスト2、2011年10月より『ビターシュガー』がNHKにて連続ドラマ化、2012年『ピエタ』で本屋大賞第3位。主な著作に『水の繭』『チョコリエッタ』『やがて目覚めない朝が来る』『戦友の恋』『空に牡丹』『ツタよ、ツタ』など。2019年『妹背山婦女庭 魂結び』で直木賞を受賞。

「2021年 『モモコとうさぎ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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