- Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062140614
感想・レビュー・書評
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その日のページをめくるたびにこの本のタイトルを忘れてしまっていた。
移動中の電車の中で読むために購入したこの本。
水脈に浮かんだ街の風景と歴史、そこで起きた事件、そしてそこに折り重なるように、関心をもった人たちが吸い寄せられていくそれぞれの世界が、自分とこの本の間に浮かび上がってくる。
小説のマジックのようなものを感じた。
恩田陸さんの作品を手にとったのは、『蜜蜂と遠雷』を少し前に読んで、その時の“音(ピアノの旋律)のイメージの世界”を想像させてくれたこの小説家が、「きのうの世界」という“?”をどう描いて、私がそれを感じとるか。
差し迫った仕事のないこの時間に味わってみようと思ったからだけど。
私には、話題になった『蜜蜂と遠雷』よりも良かった。 -
細かいエピソードの積み残しや終盤に駆け足になるところはあるけれど、文章のリズムや流れが読んでいて心地よい。
現実のものか想像のものに関わらず、文章で描き出された情景が文章のなかから浮かび上がってくる。登場人物の一人が見ていたものも同様だったのではないかと思う。 -
面白かった!好き!
3つの塔とか、もうそれだけで惹きつけられるよね。
一つは壊れてて補習されてないって!なんかある感満載!
スポットが当たる登場人物も恩田ワールドっぽくて。
そして何より、前半の「あなた」で語られることに寄る効果って凄いんだね。実験的な作品なのかな?って最初思った。
もちろん、恩田ワールドだから色々スッキリはしないんだけど、それを補って余りある水柱の爽快感!
解き明かされなかった謎達にも、きちんとした答えがあるんだろうな…私には解らなくても。っていう突き放された結末も個人的には嫌いじゃないのだ。 -
まだ他に、秘密や宝が隠されているのかと思っていたけど、何もなく終わった。最後が残念だった。
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「あなた」部分が読みづらくて、なかなか前に進めませんでした。途中であんなことになる人を「あなた」にするのがどうも・・・。弟の存在はどうなったんでしょう。ハンカチのことは?カラスのくだりもおいおい、そりゃないでしょって感じでした。恩田さん好きなんですが、これはいただけなかったです。
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この人のミステリーは最後、完全に説明をつけず、含みを持たせたまま不気味に終わる。
すっきりはしないが、私はそこからいろいろと想像ができるから好きだ。
けれど、今回の他作品と比べで見てもちょっと消化不良感が多いような気がした。
あまり読んだかいがなかったかも。 -
サクサクと読める。町のシンボルである塔の謎、水路、そして殺人事件と分厚い本だけど、あっと言う間に読み終わる。暇つぶしにちょうどいいかも。
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お気に入りの恩田さん。今朝 通勤電車で読み始めたばかり。
周辺の描写が多くて少し疲れる。これはstoryに必要なんだろうと今は我慢。後々もこのままだと手放してしまいそう。
大分前に古本屋で300円。分厚い。久しぶりの紙の本。-
2019/12/05
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読了。つまらなくは無かったけど、中盤は面白かった。終盤は は??? こんな終わり方?な印象。
読むより映像の方がいいのかも。
さ、次は何を...読了。つまらなくは無かったけど、中盤は面白かった。終盤は は??? こんな終わり方?な印象。
読むより映像の方がいいのかも。
さ、次は何を読もう。
紙の本で読んでないものが沢山ある。2019/12/13
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一つの事件に対して、関係者それぞれの視点での話があり、一つになっていく。事件を調べる人、話を聞かれた人、被害者に関わっていた人、それぞれの視点でどう捉えられていたかが、おもしろい。ただ、事件の謎を探るにあたって、町の謎も見えてくるが、それぞれがちょっと消化不良な感じに思えた。