大前流心理経済学 貯めるな使え!

著者 :
  • 講談社
3.59
  • (32)
  • (60)
  • (89)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 510
感想 : 62
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062141260

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本に眠る個人資金1500兆円を活かし、日本経済を活性化ということを首尾一貫して主張していました。そしてこの個人資産の活用の鍵は、日本人の心理変化に尽きると述べて、さまざななデータを用いて日本人の個人資産に対する考え方の特異性と解決方法を説明しています。非常に壮大な話ですが、考え方は面白いと思います。
    この本を読み、30代は将来に備えグローバルに通用する能力を磨くことの重要性をあらためて感じました。その身に付けた能力を活かして、40代では仕事をしながら資産を運用しながら、自分だけでなくお金に稼いでもらう状態になることを目指します。

  • <a href="http://blog.livedoor.jp/s_ryoko/archives/50821527.html" target="_blank">レビューはこちら</a>

  • トンデモ扱いされることもある大前氏。でも僕はかなり心を動かされた。立ち上がれ日本人!

  • 19/11/23

  • やっぱり大前先生はすごい。経済学の知識もあったんだ(マッキンだから当然か)。政府の財政政策も日銀の量的緩和政策も無効だったのは日本人の心理によるもので(経済学でいう「期待」とはちがう)、何とか1500兆円の個人金融資産に流動性を与えればたちまち日本は蘇るということらしい。もちろん、そのための政策もしっかり提案している。「日本の学者はクルグマンとか海外の学者の受け売りしかせず、自分で経済を分析しようとしない」というのは耳が痛い。後半は経済学から離れていつもの大前本に書かれているもう何回も何回も読んだようなことが書いてある。でも何度読んでも啓発される。厚みのある本だけど読みやすくてすぐ読み終わる。

  • 大半は実現不可能であろうが、日本の財政の問題と対処について書いてある。やはり一度都知事をやらせて、彼の絵をみたかったなぁと思わせる内容。国として、モノ作りに執着していくことは難しい人口構成になりつつある。シンガポールのように、国として投資を考えていくべき。カルパースでも28兆にすぎないのだし、1500兆の個人資産の10%でファンドを組成すれば世界最大規模になる。30兆円もあれば一国の経済を破綻させることすら可能なのだし。また、多数決で決めるという民主主義社会においては為政者が無責任である場合、常に少数から多数への利益移転が行われる。「準備のいい少数」は、前もって対策を考えておく必要がある。(意外にも、「徳政令」(預金封鎖という単語はないが)なども視野に入れているようだ)大前氏としては、アクティブ・シニアのための町作りが課題だという。社会保障に金がかかりすぎるように思われるかもしれないが、消費の増加による経済効果がそれを上回るという。・ケインズの時代は貯蓄がほとんどなく、賃金所得で経済が動いている時代であったため、税金で有効需要を生み出せば雇用が増え、雇用が増えれば賃金が増え、消費が増え、、、という理論が成り立つ時代であったが、ストック経済したでは金利を操作してフローを調整しようとする理論が通用しない。・フィンランドなどでは「TEACH」という単語を廃止して「LEARN]に統一しようとしている。一方的に教えてもらう、という姿勢では今後難しいのではないか。

  • 日本に眠っている1500兆円という金融資産。これから個人・法人・国家がどのように取り組めばいいのか。

全62件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大前研一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×