- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062141284
感想・レビュー・書評
-
いろんなことが積み重なる。
友情が心地いいのわかる。だとしたら恋ってなんなんでしょうか。
境目がわからなくなる。
恋から友情にはなれるけど、友情から恋にはなれそうもない。
大人って楽しくて大変だよって。それでしあわせだねって、いろんな人に支えられて思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館にて。
粋な女性を描かせたらこの人の右に出る人はいないな。
かわいらしくて、無理してなくて、でもいいことばかりでもなくて、そして抜群に色っぽい!
3部作ということを知らずに3冊目から読んでしまったようなので、1部・2部も続けて読みたい。 -
どうってこと無い話だなあと思って読み終わったけど、
3部作の最終作、しかも30年前の作品と知ってびっくり。
そんな古い感じは全然しなかったよー! -
乃里子3部作はどんどんおもしろくなって終わる。私もモテたいと思った。
-
初めて手にしたのはこの本の一つ前、デザイナーの乃里子と大金持ちの剛の結婚生活を描いた「私的生活」。
読み始めてすぐに「剛ちゃん」が誰かさんにそっくり過ぎて、ページをめくるたび目が離せなくなった。まさかこれはあの人をモデルに書かれたんじゃないか?
主人公の乃里子は自由奔放で、なのにどこか律儀。生き生きと動き回る彼女と、剛の関西弁の掛け合いがおもしろい。
できれば離婚はしたくないけど「苺をつぶしながら」の乃里公と剛ちゃんのような関係もいいもんだ。私なんかにはまだまだたどり着けない境地だけれど。
今日からぴっかぴかの25歳!思いっきり楽しんで、ぴっかぴかの35歳になったらまた乃里子たちに会いにいこう。 -
この感覚をこの時代に書いてたなんてすごいな
まさしく今の私にマッチする感情であった
年も同じだし -
「乃里公」
「剛ちゃん」
が持っていたあのあたたかさ -
30年前に上梓された伝説の3部作の一冊。今まで彼女の作品はあまり読んでいなかったのだが、仮に30年前の恋愛モード最高潮の私が手にして読んでいたとしても、多分味わいは今の半分も得られなかった気がする。ヒロインの乃里子さん、35歳。彼女のいうところの刑務所から晴れて出所。服役後のひとり暮らしの人間模様を描いている。刑務所というのは結婚生活、つまり今でいうバツイチ。刑務所の看守にあたるのが元夫と表現している。出所してからの彼女を取り巻く交友関係が生き生きして爽快だ。お友達の儚げな美女、芽利さんなんかは自分を羊歯類と例え日に当たらぬようにしている容姿なのに、やり手の社長さん。彼女曰わく、あたくしってダメねぇ…もうトシだから重いもの持てないのよ。人に頼ってばかり、荷物でも気持ちでも‥なんてくだりがあるから、思わず頷いてしまう。元夫の剛さんとの関西弁のやり取りも秀逸である。苺とブリジット・バルドーの好きな乃里子さんのその時々気持ちは、人生紆余曲折を経た今頃じゃないと、私なんかはちっとも分からなかったなあとしみじみ思う。この他の「言い寄る」と「私的生活」の2冊も秋の夜長機会があれば(しかし単行本は痛い、文庫本であればね)読んでみよう。