苺をつぶしながら

著者 :
  • 講談社
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062141284

感想・レビュー・書評

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  • さみしいと感じてた「ひとり」という状況を肯定しまくってる話。個人的な状況もあったけど、度胆ぬかれるところはあった。

  • 2010/8/3読了。

  • なんて素敵なタイトルなの

  • 田辺聖子恋愛三部作の第三部。結婚、離婚を経て、主人公乃里子35歳。独りで生きていく、ということを見つめ直す物語。恋愛って、別に男女間のものではなくて、自分の気持ちが高揚してキラキラする行為全てだし、恋愛と友情が男女入り混じれていてもよいかも?!などと、考える・・・その姿が、自分を「イケテル」と実は信じている女子は、自分の分身のように感じるに違いありません。
    20年以上前に書かれたとは思えない・・・恐るべし田辺聖子!
    復刻版装丁も美しく所有欲を満足させます。女子はこの際、三部作揃えて購入すべし。
    (イイ女と付き合いたいor現在付き合っている男子も必読です。棄てられないように、騙されないようにね♪)

  • 01/15-01/17

  • 田辺聖子3部作の3作目。
    結婚、離婚を経験した主人公が今までの生活に戻るのだが、ひとりではつらつと生きている姿が美しい。沢山の経験を重ねると、人は同じ物でも違った景色に見えてくるのかもしれない。

  • 人は自分が愛したもののことは忘れても、自分を愛した人のことは忘れない。結婚生活から「出所」して、ふたたび一人に。乃里子、ピッカピカの35歳。
    「一人暮らしほどの幸福って、ないんじゃないか?」男のみならず、女友達の面白さにも開眼して、独身生活を満喫中。そんなとき2年ぶりに再会した剛。「男と女の友情って 一度別れた男女にしかありえないんじゃないか?」新しい関係が始まるのか…?
    2009/11/01

  • たまたま手に取って読んでみる。
    負け犬のその後、について、考えさせられる。
    と、思ったら、なんと20年以上も前に書かれたと知り、驚愕!

  • 3部作の最後。

    剛が出てくると切なかった。
    こういうのがあったからだめになったんだと思ったり、
    こう出られたらどうしようと明るくしたり、
    元気だとほっとしたり。
    別れた人と会うということ。
    好きとも違うかんじ。
    変わってないものをみて、離れていたのを忘れたり。
    剛の気持ちも、わかるわかるというかんじだった。

    でも暗くなるわけじゃなくて、
    人(男も女も)の楽しさを感じたり、
    一人になった女は広い世界を知る。
    リアル!!

  • 30年前に出た本の復刻版。三部作のラスト。ラストなのに前2冊を読まずにいきなりこれを読んでしまった。主人公の乃里子が身体の相性もぴったりでお金持ちの夫と別れてからのあれやこれを書いた小説。35歳の乃里子のシングルになってからの生活がなんともステキだ。好きなときに好きなことを好きなだけできる という幸せ。けど彼女のステキなことは嫌な思いをた〜んとした結婚生活をそれほど悔いていないってことだな。どんなこともポジに受け取ることができる柔らかな精神に読者も元気をもらえる。しかし、なんだな、離婚してから元夫とステキな関係になれるってことは、やっぱ男と女って一筋縄じゃいかないってことか。

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著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

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