水の中の犬

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 167
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062142991

感想・レビュー・書評

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  • やはりキャラのつくりかたがうまいね。
    よい!。
    ちなみに、装幀も本人が手がけています。

  • 前作も実は結構好きだったんですが、今作の方がより
    人物設定やストーリーが練れていて、実に味わいのある
    ハードボイルド作品になっていますねー。
    これはもっと評価されていいような気がするんだけどなー。

    もうBE-POP云々て関係なく面白いです。
    この路線で他の作品も書いて欲しいなー。

  • 切ないハードボイルド。
    矢能探偵の続編をぜひ読みたい

  • ハードボイルドな探偵モノ・・・痛すぎる!バイオレンスだ!滅茶苦茶だ!!ひ~~!!!w

    途中で、並行読みで『アウト&アウト』を読み始めちゃったら、これの続きだとわかり、そっちを読むのは中断して、こっちを先に片付けるw

    なるほど、これは探偵矢能の誕生と栞ちゃんとの関わり始めの物語なわけね。

    いろいろダメでも、弱くても、人間って頑張っちゃったりするんだよね。頑張る方向間違うとイタい感じになっちゃうけど、これはなんだか、マジで痛いし、ドキドキハラハラなのに、哀しいけど、いい小説だったなぁ~。

  • 友情が救い。

  • ハードボイルド小説が何気に好きなんです。
    特に主人公がボロボロになりながら(アルコール漬けだったり、風邪ひいてたり、怪我してたり)、自分の信念を曲げないところとか、キャーって思います。

    が、今作は僕が読んできたハードボイルドものの中でも、かなり酷いボロボロぶり。
    読んでいて、だんだん痛くなってきます。
    主人公のことをほかの人たちが「こいつ、頭がおかしいんじゃないか」とよく言うんですが、正直僕も同じ感想を……
    しかも、3編の連作短編なんですが、どの話も何気に救いがない。

    そんな内容なのに、グイグイ読ませるのは作者さんの力量なのかなぁと。
    あと、情報屋とヤクザの矢能との友情がこの本の救いどころですかね

  • 元刑事で探偵でバイオレンスってVシネかよ!!と思ったら、凄い勢いで怪我人になってくし、短編かと思ったらぜんぜん繋がってるし、いろいろと意外ですごくおもしろかった!(という前情報なしで読んだほうがおもしろいとおもう)
    甘すぎない人情加減も好きだ。矢能がすてき。

  • 初めて読む作家さん。評判のいい『アウト&アウト』を読みたくて、でもこれが前作のようなのでとりあえず読んでおこう。その程度の気持ちで手に取ったけど、いやはやおもしろかった!!
    主人公・探偵の過去は少しパンチ弱いような気もしたし、ラストはちょっと急ぎ足になったように思えたけど、ハラハラドキドキを存分に味わえたし次から次へと起こる事件(舞い込む依頼)には翻弄された。
    『アウト&アウト』がより一層楽しみになった!

  • オムニバスと思いきや、きちんと続いていて、次々と起こる殺人事件。

    最初の依頼人は妻子ある恋人の弟に襲われ、復讐を誓うが、実は依頼人の恋人が、彼女を邪魔になって弟に襲わせたのだった。。。

    それを知った依頼人は恋人を殺す。恋人の父親は黒い組織で、生まれてくる孫だけはまともに育ってほしいと願ってた。しかし、恋人の奥さんは夫が殺されたショックで流産してしまう。。。。

    息子と孫を殺された恋人の父親は怒りで、その依頼を手伝った探偵まで殺すと叫ぶ。そして殺される依頼人。。。実は依頼人も妊娠していたのだった。。。。

    そして命の期限を免れた探偵は最後の依頼を受ける。。。これがとんでも無い化け物(人間)と出会う依頼だった。。。。

    そして探偵は思い出す。自分が過去に何をしたのか。。なぜ忘れていたのか。。そして、救えなかった命を悔やみ、その償いへと走る。。。

    化け物(あ、人間です)に、「おまえを殺さないでいる理由が見つからない。」と言葉をぶつける探偵。そしてすべての救えなかった命への償いへと彼の命は向かうのだった。。。

    こんな物語だとは知らず、普通に読んでました。こんなの。。。普通に読めない!(笑)って最後の方ははらはらどきどき。。。3,4つのストーリーが絶妙に繋がってて、引き込まれました。

    この本のテーマであると思われる、(笑)「心の闇」が最後に出てきます。誰にでもある「心の闇」それを知った瞬間、人は何をして何をしないのだろうか。。

    最後まで一気に読み切りました。(朝4時)完読。

  • 警察を辞め、私立探偵をしている主人公。ちょっと危ない仕事によく手を出す。
    3つの短編だが、連作となっている。
    依頼人も依頼内容も一筋縄ではいかない事情を抱えており、探偵はただの探偵らしからぬ挙動によりどんどん傷を負い、裏の世界の住人に目をつけられ……。
    一気に読み進めることができた。どんな事情が明るみになるのか?まさかこの事件の真相は…と言う気持ちになってページをめくる手がとまらない!

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著者プロフィール

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』がある。

「2022年 『バッド・コップ・スクワッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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