新世界より (上)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4254
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  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062143233

感想・レビュー・書評

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  • 文句なしの傑作SF小説!

    注連縄で閉鎖された「神栖46町」を舞台に、主人公の少年少女たちが
    この町の謎に迫りながらやがて来る危機に立ち向かっていく…というストーリー。

    上中下巻をあわせると結構なページ数だが、
    徐々に明らかになっていく秘密や、「危機」の緊迫感に
    ページをめくる手が止まらない。

    SFとしての完成度がとても高く、少年少女を主人公とした冒険小説としても面白い。
    また、注連縄、しきたり、呪力などの日本的なオカルト要素が良いスパイスになっている。

  •  これも図書館で借りた。図書館づいてる私。
    分厚い単行本上下巻、上だけ借りようかと思ったけど、面白かったら絶対下もすぐ読みたくなるに決まってるので、重いのを我慢しながら借りてきた。

    結果。上下借りて正解。
    久しぶりに面白いの読んだ。
    千年後の日本が舞台だけど、今自分たちが住んでいるこの時代が「古代文明」って呼ばれてるのが気に入った。誰かバケネズミとかミノシロモドキを絵に描いてくれないかしら。と思ったら描いてる人いますね(笑)
    面白いなと思ったのは男女交際は厳しく監視されるが同性とのそれは寛容、とか、呪力が使えなかったり問題のある子は隠密裏に消されるとか。

    最後バケネズミの正体が明かされた時はショックだった。
    こんなことありえないって言えない。
    恐怖や不安に心を覆われた人間が何をするかなんて、テレビ見てても普通に生活してても垣間見えるもの。
    今までの歴史が証明してるもの。


    そういやバケネズミ襲来の時に、出てきた悪鬼は守だと思ってました。

    以下。ワタシ的あらすじ(妄想)
    早季・真理亜・覚・瞬・守は前人学級の同じ班。5人の中で一番優秀な瞬は業魔になってしまう。そして呪力もパッとしないし意気地もない守。彼はネコダマシに奇襲までかけられて町の外に逃げ出してしまう。神栖66町を守と一緒に飛び出してくれた真理亜は何か不幸な(人間が絡む)事故で亡くる。自分を消そうとした&愛する真理亜を奪った人間たちに復讐しようと悪鬼になり、バケネズミ達ともに人間に復讐する…。幼馴染だった早季と覚はなんとか守に昔のように戻ってほしいと奔走する。最後は真理亜の魂みたいのが表れて「もうこんなことはやめましょう」とか言って守の心が人間に戻ったら、次に業魔になった瞬が表れて「君はここにいてはいけない」とかなんとか言って、その辺の土とか木とか変形させながらゴーっと消えていく…。早季と覚は彼らの分まで頑張って生きていきます、チャンチャン。

    なーんて。最後なんてまんまAKIRAだけど。

    だから最後まで守スルーが悲しくも笑えちゃった。

  • 感想は下巻に。

  • 夜空を彗星のようにぶっ飛んで行く日本版ハリーポッター。

  • 世界観の説明が必要なためだと思いますが、前半はなかなか読み進めるのに苦労しました。キャンプ後からはすいすいと読み進めることができました。

  • アニメを見てから小説を読みました。内容を再確認出来て物語により入り込むことが出来ました。

  • いやー面白い。
    きっと人間は、どこまでいってもこの話のようにうまい具合に社会を作っていくのだろうな。それがいいことなのかはわからないが、、
    人間はやはり動物なのだ。人と獣に違いはあるのだろうか?

  • 1

  • 再読。だけど読んだのが結構前なのでかなり忘れていて新鮮な気持ちで。最初の方は説明が多かったが、キャンプから一気読み。下巻も読むのが楽しみ

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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