マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術──連鎖崩壊時代の「実践・資産透視学」
- 講談社 (2008年7月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062147606
感想・レビュー・書評
-
おすすめ度:80点
2008年7月初版。つまりはリーマンショック前に出版されたということになる。
ものの見事に、その後の世界同時金融危機とゴールド上昇予測を的中させている。
なぜ、有事になると金が注目されるのか。カレンシー(通貨)としての価値が与えられるからである。
紙幣や債券、株式といった「ペーパーマネー」は発行体の業績や信頼性、格付けによって価値が決定される。すなわち、発行体が信用を失った瞬間に紙くずとなる仕組みである。事実、終戦間際には、日本軍の軍票は紙切れとなった。
ヒトラーに追われたユダヤ人は、金やダイヤモンド、それに自分の能力しか信用しないという。(ユダヤの「伝統」らしい。)それは、いくら自国通貨を貯め込んだところで、いざとなれば通貨などなんの役にも立たないという事実を知っているからだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
旧ソロモンの松藤氏の本。
彼の伝説は所々で伺っているわけですが、
金鉱山のオーナーになるという行動を見れば、
とんでもねぇ人だとわかります。
さて、
肝心の中身ですが、
最終的には金のお話。
東証のEFTっていまは金に変えられないよね??
http://www.tse.or.jp/rules/etf/kin.pdf
GSR(ゴールド・シルバー・レシオ)
は初耳っす。
http://sunsetmoon2020.blog61.fc2.com/blog-entry-157.html -
結局「金(Gold)を買え」と。
ポディショントークじゃね? -
サブプライム、世界不況・・・
現在の経済を解説し、今後の投資を金であるといっている。
著者の松藤氏は、90年代半ばから金に投資しており、金への投資はまだまだ上がると2000ドルまで
解説している。
理解できるが、金も投資の1つ、世界の埋蔵量からすると、まだまだ上がる気はするが、
ポートフォリオ的には、若干の投資かなあと思う