天才! 成功する人々の法則

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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062153928

作品紹介・あらすじ

持つ者はさらに豊かになり、持たざる者はもっているものを取り上げられる「マタイ効果」。どんな才能や技量も、一万時間練習を続ければ"本物"になる「一万時間の法則」…グラッドウェルのフレームワークはやっぱり面白い。

感想・レビュー・書評

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  • 早生まれと1万時間の努力



  • 藤原和博さん推薦。時間かければと、当たり前の根性論?

  • 今まで自分に訪れた好機はどのようなものだったか、今一度整理してみたくなった。
    自分がアウトライアーになることを望んでいる訳ではないが、何か物事に精通するのに、1万時間費やせば、個人の努力次第ではなく、後は周りの環境や文化やタイミングなどの好機を掴みさえばいいと言うのは、確かに自分の未来にワクワクできた。

  • 天才の天才性は適切なときに適切な場所にいるかが重要であること、ある分野で突き抜けるためには一定の時間が必要であることを認識した。

    印象に残った部分。
    - 成功は蓄積したアドバンテージの総和→指数関数的に違いが生まれる
    - 結果を出すのに十分な期間は1000~10000時間ぐらい
    - 前のパラダイムの中で生きていると好機を見逃す
    - 知能と成功にはある程度から相関がなくなる、ある閾値を超えていればよい。想像力の方が重要
    - 中産階級の強み:コミュニティの中で生きる方法を身に着けられる、共同育成→権利意識の習得→組織の中でのチームワーク・対処方法を習得
    - 未来の需要を見通せるかどうか
    - 自主性・複雑性・努力に見合う報酬=その仕事に充実感を持てるかどうか、クリエイティブな仕事
    - ある事象にどのように対応するかは出自が強くかかわる。
    - 航空機の事故は権力に対する考え方の差

  • 10,000時間、そして好機を掴むこと、そして文化的遺産を取捨選択していくこと云々カンヌン…
    これまでに10,000時間かけてやって来たことはなんだろうか。実感として何一つ、秀でたなというものがないように思うから、ないんだろうな。
    生まれ月の話は面白かったし、大韓航空の話も示唆に富んでいて、色々面白かった。さてこれからの20年、俺が天才になれることはなんだろうな、考えるとワクワクするが、一方で変な分別も身についているから、なかなかに複雑な心境だ…

  • 天才の要因は、本人個人に対する分析ではなく、個人を超えた視点が大事
    (生まれた時代背景、受けた教育、経験)


    非凡の成功(天才)の要因は
    才能よりも好機にある    P87

    一万時間の練集(1日8時間→約3.4年、1日3時間→9年)
    それができる環境、外的要因があった
    →今の会社では単純労働、ビジネススキルを磨く機会ない

    アウトライアー=外れ値、天才

    天才の問題点
    1.知性が高いからといって、他の人も十分知性があれば成功するとは限らない P104
    2.同じ才能を持っていても成功者とそうでないものを分けるもの=権威意識
    →それを身につける助けがあったかどうか
    =促し、励まし、勇気づけ、ゲームのルールを教える親
    →目上の人や権威ある人でも、交渉する術を教える


    自然な成長による結果
    →よそよそしさ、不信、遠慮
    (自分だなと思った。目上の人には遠慮して発言できないことが多い。今からでも身につける!)


    ビルゲイツ、ビルジョイ、ビートルズ→周7日1日八時間、ユダヤ人弁護士フロムなど
    成功者の共通点
    →逆境の中でも、一万時間を突破した準備ができていた
    世の中が変わり、逆境が好機に変わった
    =努力と運

    教訓ニ
    人口統計的な幸運
    生まれるタイミング
     
    教訓三
    意義ある仕事3条件 
     自主性、複雑さ、努力に見合う報酬
    →一生懸命働き、自分の意見を主張し、頭脳と想像力を働かせれば、世界を望み通りにかたちづくれるP172


    第一部
    いつ、どこで生まれ、親の仕事が何で、どんな環境で育ったか。それが成功するかしないかに大きな差をもたらす。

    第二部
    祖先から受け継いだ伝統や態度(文化)も成功に関わる


    感想
    これまでの好機
    ・精神的にどん底で騙される寸前にきゃささんに会った
    お陰で読書会に来て、学ぶことができている

    アウトライアーズに仲間入りするため
    1万時間分の努力をし、いつでも好機をつかむ準備をする

  • 10000時間のつぎ込みが天才を生み出すという主張には大いにうなずけるものがある。そう考えると、ディープラーニングと天才は構造的に異ならないように思える。また、時代と自身の年齢のかみ合い方や同世代の少なさが有利に働くという話も面白い。デジタルネイティブの世代の学び方を見聞きするにつけ、そこには追い付けないと感じてしまうが、アナログ世代として、ひとつのことに時間をつぎ込んだ強みも同時に感じる。

  • outlier=外れ値がどうやって生まれるのかについて,ふんだんな事例をもとに考える。持って生まれた才能や,努力のみではなく,外部環境から生ずる好機の重要性に焦点を当てる。生まれた月,年代,家庭環境,文化的遺産など。だからこそ,全ての人(特に若年者)に平等に好機を与える社会が大切というのが結論。

    マタイ効果
    誰でも,持っている人は更に与えられて豊かになるが,持っていない人は持っているものまでも取り上げられる(マタイによる福音書25・29)
    成功とは「累積するアドバンテージ」

    一万時間の法則
    毎日8時間で3.4年
    毎日3時間で9年以上
    「仲間が黙々と練習に励む,その何分の1かの時間で,楽々とトップの座を楽しむような音楽家はいなかった。その反対に,他の誰よりも練習するが,トップランクに入る力がないタイプである”ガリ勉屋”も見つからなかった。調査は,一流の音楽学校に入る実力を持つ学生がトップになれるかなれないかを分けるのは,「熱心に努力するか」どうかによることことを示していた。」

    ”ターマイツ”の多くとクリス・ランガンの悲劇。

    知性には基準点がある。
    IQはバスケットボールにおける身長みたいなものであり,十分高ければそれでよい。
    「IQ130とIQ180の科学者がノーベル賞を受賞する可能性は同じくらいだ」

    意義のある仕事の3条件
    ①自主性
    ②複雑さ
    ③努力に見合う報酬

    ワクテル・リプトン・ローゼン&カッツ

    アジアの数字体系は明快であり,そのせいで,数学に対する態度にも差が出る。

    「1年360日,夜明け前に起きた者で,家族を豊かにできなかった者はいない」

    「数学は忍耐である」
    「数学は能力ではなく態度である。試みることを厭わなければ,数学が得意になる」

  • 家庭の当たり前の違いが、子供の能力開発に大きな影響を与える。
    子供の興味に関心を持ち、認め、話し合って伸ばそうとする。
    人との関係の中で、自分の考えを言う、自分の権利を主張するなどを当たり前のこととして行う。
    →自分の最高の部分を取り出し、社会に対してプレゼンテーションできる技術を過程で教わることの重要性。

  • 知能と成功には完全な相関関係があるとはいえないという話には驚いたが、結局この本がいいたいのは天才は努力によるものだということを否定するだけだった。

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著者プロフィール

1963年イギリス生まれ。
カナダ・トロント大学トリニティカレッジ卒。
『ワシントン・ポスト』紙のビジネス、サイエンス担当記者を経て、現在は雑誌『ニューヨーカー』のスタッフライターとして活躍中。邦訳には『天才!』『ニューヨーカー傑作選』ほかがある。

ある製品やメッセージが突然、爆発的に売れたり広まったりする仕組みを膨大な調査とユニークなフレームワークによって解き明かした最初の著書『ティッピング・ポイント』(邦題『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』)、人間は、長時間考えてたどり着いた結論よりも、最初の直感やひらめきによって、物事の本質を見抜くという仮説を検証した2冊めの著書『ブリンク』(邦題『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』)は、いずれも世界で200万部を超える大ベストセラーになっている。

「2014年 『逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マルコム・グラッドウェルの作品

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