絵が伝える子どもの心とSOS

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 34
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062158022

作品紹介・あらすじ

子どもの絵がヒントをくれる子育ての悩みQ&A
子どものサインを見逃さないで!絵の見かた最新版!
40年間子どもの絵に寄り添ってきた著者が、子育ての悩みに実例をあげてこたえます。

●幼児期は子育ても手探り
同年齢の他の子と同じことができません/友だち遊びが苦手/頑固で聞き分けがありません etc.
●集団に入ってうまくやっていける?
イジメが心配/片づけが苦手です/もしかして学習障害? etc.
●思春期――見えづらい子どもの内面
親を無視するのは、反抗期だから?/「いい子」すぎてかえって不安/子どもが荒れています etc.
●子どもの困ったクセや行動
キレる前にサインは出るの?/細かいことを気にして、神経質/なんでも時間がかかります etc.
●子育ての悩み――親のSOS
つい子どもに手をあげてしまいます/親の離婚や再婚の影響/親の期待はプレッシャー? etc.
●子育てに役立つ絵の見方
色彩や配色に込められた気持ち/形やモチーフが語るもの etc.

感想・レビュー・書評

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  • 借りたもの。
    絵を読むというより、著者が凄く子供を“見ている”ことに気づかされた一冊。
    もちろん、多くのお子さんたちと接した経験と、カウンセリングの傾向を結び付けて紐解いているのだろうけれど……子供をよく見て、共感していないと、こうした絵解きは表面上だけではできないだろう。
    子どもたちの絵には、意識的にも無意識的にも精神状態が反映されている。
    どうやら色だけでなく、モティーフにも一定の傾向が表れるようだ。
    自分自身にも、思い返せば共感する精神状態のときに、そのモティーフを多用したり、色彩の傾向が指摘通りだった気もする。
    「子どものことがよくわからない」という前に、描画によってストレス発散させ、モティーフによって言外に表現される思いに目を向けたいと思った次第。
    ……今現在、私は子供を育てていないが、自分自身の経験と、戒めとして。

  • 子どもはドキッとするような配色の絵を描く時がありますよね。いろんな絵の具を使いたいだけなのか、心理状態なのかはわかりません。

    子供でも大人でも、絵に現れるもの、感じ取れるもの、様々だと思います。
    つくづく面白いなぁ、と感じます。

  • 全てがこの解釈通りというわけでは無いと思いますが、こういう知識があるのとないのでは
    子どもを見る視点が変わるかなと思いました。

    とても読みやすかったです。

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著者プロフィール

1960年代より美術活動の傍らアートの原点でもある児童美術の心理的調査に関わり、色彩心理の研究を行う。同時期より、年齢性別、障害の有無を越えた自由表現の場「子どものアトリエ・アートランド」を主宰し、主旨に賛同したアトリエが全国に広がる。1989年、色彩心理とアートセラピーの専門講座「色彩学校」を江崎と共に開講。多摩美術大学を始め内外の大学で講義を行う。主な著書に『色彩自由自在』(晶文社)、『青の時代へ』(ブロンズ新社)、『チャイルド・スピリット』(河出書房新社)、『答えは子どもの絵の中に』(講談社)、『色彩心理の世界』(PHP研究所)などがある。

「2023年 『色から読みとく絵画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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