悪貨 (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062162487

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ島田作品。もっと難しい文学表現満載かとおもってたけどテンポがよく読みやすかった。ラストがよい。

  • こんなご時世にピッタリなテーマ。希望が欲しかったんだけど…

  • どこか伊坂幸太郎に似ている感じがするが、それよりも大人っぽい。
    終わりかたに物語の見えない終結を含ませるところが好みだ。
    読者の価値観により物語は変わる。
    ただ、登場人物の扱いに不満。
    メイン人物の男女については、丁寧に書かれているが
    キーマンでもある「フクロウ」という名の男性については
    最後、ざっくりと終わらせてしまいバランスが悪い気がした。

    ( ・_ゝ・)<通貨制度への挑戦

  • 「悪貨」読んだ。悪貨が駆逐するのは良貨だけでなく、理念も志も恩義も無償の愛もさえを駆逐する。『偽札が紙屑なら国債も紙屑』には笑った。ステークホルダーが保身のみを考えスケープゴートをたてる件はいかにも過ぎて笑えない。それにしても後味悪いな。。。乾燥した文体なのが救い。

  •  「悪貨」島田雅彦著 を読みました。島田雅彦は初見です。

     偽札の注入により日本の金融資本主義、通貨資本主義の転覆をもくろむ中国闇資本の策謀と、その仕組みに否応なく組み込まれてゆく非通貨主義的共同体「彼岸コミューン」。
     中国瀋陽と日本を舞台に繰り広げられる中国闇資本と日本警察との闘い。
     彼岸コミューンをカルト教団とみなし殲滅させ、日本を乗っ取ろうとする中国闇資本には腰砕け的な対応しかできない日本政府。
     その流れに翻弄される彼岸コミューン創始者、その弟子、警察協力者、捜査員、潜伏調査員たち。

     次々に起こる出来事の中で、何が真実で、何を正義とするのか・・・。そして恋するものの脆さ危うさ・・・。

  • うーん。島田雅彦にしては、という感じか。

  • ちょっと消化不良だなあ。せっかくの恋愛要素もほとんど絡まないし、幼なじみの設定もあまり生きなかったように思える。じりじり積み上げていた世界なのに、無理に一気に片を付けてしまったような打ち切り感。

    でもこのじわじわとした怖さや焦りはいい。
    もしかしたら、このお金も。


    「悪貨は良貨を駆逐する」  ……

  • ある朝ホームレスが起きたら足元に大金が置いてあった。
    しかし、その金はニセ札だったのだが、、、。

    ホームレスはその金を元手に、、なんて
    ありきたりに展開しない。

    ニセ札であることが、見破られやすいように
    わざと偽造された訳は、、、。

    あっという間に読んでしまいました。

  • 11月-7。3.0点。
    お金に関する、犯罪と恋愛の話。
    帯では恋愛面を強く出していたが、女性刑事の描写が、
    さらっとし過ぎていた気が。ページ数も少ない。
    すべてが「さらっと」していた気が。
    印象にあまり残らない物語かな。

  • 猛スピードで読めた。
    が、そのままスピーディーに通りすぎていった印象。

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著者プロフィール

作家

「2018年 『現代作家アーカイヴ3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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