もちおもり

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062162630

作品紹介・あらすじ

「小さな物でも長いこと身につけていると、持ち重りして、だんだん重さが増してくるように感じるものだ」とジイチャンは言う。『もちおもり…』聞き慣れない言葉をぼくは、口の中で繰り返していた。きっと過ぎ去っていくできごとの記憶が、その物にだんだん降り積もっていくことを意味する言葉なんだろう。小学館児童出版文化賞受賞後、第一作!「現代のダ・ヴィンチ」天才クマさんが描く、少年の春の目覚め。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの「もちおもり」とは、小さいものでも長いこと身につけていると、
    持ち重りして、だんだん重さが増してくる。過ぎ去っていく出来事の記憶が、その物にだんだん降り積もっていくこと。
    その時間の重さでもあるのかな。

    解体場でスクラップを扱うジイチャン。
    ザッピン・トラックの父さん。
    もうすぐ妹を産む母さん。
    同級生の女の子ヒナタ。
    お姉さん先生。
    そして図体が大きく、ノミの心臓のぼく月美緒(つくみお)。
    生を死を見つめて大人になっていく僕をリアルに描く。

    あのクマさんこと、鉄の芸術家(?)篠原勝之さんの作品。 

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著者プロフィール

1942年札幌市生まれ。鉄の町、室蘭市で少年時代を過ごす。上京後、絵本、舞台美術、小説、エッセイなどで活躍し注目を集める。'86年から鉄を素材に作品を作り始め、以後モニュメントなどのダイナミックな造詣を全国各地に生み出している。著書に『カミサマ』『もちおもり』『A(アンペア)『蔓草のコクピット』などがある。

「2013年 『走れUMI』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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